内容説明
山岳気象専門の気象予報士が一般の天気予報だけでは防げない気象リスクについて徹底的に解説。減災や危機管理にも通じる、遭難防止のための登山者必読の書。
目次
天気予報の現場―ある気象予報士の一日
今どきの天気予報にだまされるな
天気図から見た気象遭難
雨の日登山のすすめ
低体温症遭難を防ぐシミュレーション
増水による遭難を防ぐシミュレーション
落雷遭難を防ぐシミュレーション
突風による遭難を防ぐシミュレーション
海の天気のはなし
観天望気は山で学べ
難しい予報とやさしい予報
進化する天気予報
著者等紹介
猪熊隆之[イノクマタカユキ]
1970年生まれ。国内唯一の山岳気象専門会社ヤマテンの代表取締役。中央大学山岳部監督。国立登山研修所専門調査委員及び講師。カシオ「PRO TREK」アンバサダー。チョムカンリ登頂(チベット)、エベレスト西稜(7700m付近まで)、剱岳北方稜線全山縦走などの登攀歴がある。日本テレビ「世界の果てまでイッテQ」の登山隊やNHK「グレートサミッツ」など国内外の撮影をサポートしているほか、山岳交通機関、スキー場、旅行会社、山小屋などに配信し、高い信頼を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨル
28
山岳気象予報士、猪熊隆之さんによる山岳遭難を防ぐための気象情報の読み方、過去の気象遭難事例を基にした具体的な対策など。登山する人には登ったことのある山の解説なんかが詳しくて参考になるんじゃないかなぁ。登山しないけど山の中に住んでる私的には、雲の気持ちを考えることで気象のダイナミックな動きが想像できるって所がワクワクします。この間、レンズ雲を見つけた時は嬉しかった~。地面も面白いけど空も見上げよう!2019/12/25
ichi
22
【図書館本】雲の動きでの天気の荒天の読み方や一番怖い雷についてがとても参考になりました。常日頃から雲を観察するクセをつけることが天気を読むチカラとなる!2017/10/10
galoisbaobab
11
夏休みに八ヶ岳(天狗岳)に登ったんだけど気象の変化で不安になることしばしば。自分の力を過信しないで登山を楽しみたいね。登山を愛する気象予報士さんが登山リスクマネジメントのカジリをナビゲートしてくれます。が、登山初心者にはいろいろ言葉がわからないので登山用語をまとめた本を読んで1/25K地図の見方的な本を読みますか。2018/08/25
やん
3
今まで読んだ登山と気象に関する本の中で、最高ランクに分かりやすくためになった一冊。気象遭難が起こりやすい天気図がいくつか紹介されているが、先日実際に似たような気圧配置になった日に、気象遭難が数件起こっていた。遭難を避けるための地形図を用いたシミュレーションや観天望気などがとても参考になる。スマホでいつでも天気予報や雨雲レーダーが確認できるようになった今はNHKラジオの気象通報を聞く人も減ってきているのかな。天気図や地形図の読解力を上げて登山計画に活かしたいと思う。2020/03/25
はやひで
2
数年前から登山を趣味としており、常々天気の知識が必要と感じている。本書からは地図と天気図をしっかり読み解き、実際に空を見上げて判断する大切さを学べた。もっと深掘りしていこうと思う2024/06/09
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