内容説明
数多くの山の書籍を世に送り出してきた編集者が、山にまつわる名作53編を厳選。江戸時代の山岳紀行から現代の名エッセーや紀行、詩まで、この1冊で山の文芸の流れを理解し、その真髄を味わうための道しるべとなるアンソロジー。
目次
山へ入る日・山を出る日(石川欣一)
原野と日高の山波(坂本直行)
『北の山』縁起(伊藤秀五郎)
静観的とは―若き山友達に送る手紙―(抄)(伊藤秀五郎)
小屋・焚火・夢(抄)/頂・谷・書斎(抄)(大島亮吉)
五色温泉スキー日記(抄)(板倉勝宣)
名山論(橘南谿)
苗場山(鈴木牧之)
おくのほそ道(抄)(松尾芭蕉)
山に忘れたパイプ(藤島敏男)〔ほか〕
著者等紹介
大森久雄[オオモリヒサオ]
1933年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。朋文堂、実業之日本社などで、登山・自然・旅関係の雑誌・書籍の編集に携わったのち、現在は編集・執筆を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tb
1
山に行かなくても、山に気持ちを飛ばすことができる心楽しい作品集。「都会生活を送るものが、わずかの暇を盗んで得たぐらいの経験はどうせたいしたものではない。われわれは山に対してはいつになっても初心者であるという謙譲な気持ちを、つねに持っていたいものである」(今西錦司/『山岳省察』)2020/08/14
OHモリ
0
●読書と登山の関係に気が付いてしまった昨今、著者の名前が自分と一字違いだし読まねばと・・・江戸時代から昭和まで53人の作家の山にまつわる作品を集めた本(アンソロジーというらしい) 〇いきなり、はじめに「山登りと文章は仲がいい」●で嬉しくなって読み出したけど正直、古いものは読みにくかったかなぁ、あと気障な文章の人もいたり・・・●冠松次郎「黒部渓谷」は持っていたのにこの本ではじめて読んだ。 ●日本の登山開拓時代からのいろんな人達を知った。彼らの文章を通して当時の山や山の人たちの雰囲気を知った。そんな本でした。2015/02/01