内容説明
「アルプ」が次世代へ語り継ぐもの―山を思索の場とし、とぎすまされた感性を結集した山の文芸誌「アルプ」も、1983年、自らの意思で300号をもって終刊した。創刊当初から本誌の編集に深く係わってきた著者が、25年にわたるその歴史を振り返り、渾身の力をこめて「時代」を綴る。山岳文学への献詞と評伝。
目次
時代の背景
創刊まで
『アルプ』誕生
「画文」の作者
『歴程』の詩人
編集会議と『アルプ』から生まれた本
「アルプの夕べ」とその他の催し
明治生まれの執筆者
大正・昭和生まれの執筆者
紀行文における虚と実
登山者でない寄稿者
さわやかな終刊
『アルプ』が遺したもの
著者等紹介
山口耀久[ヤマグチアキヒサ]
1926年、東京生まれ。10代のなかごろから登山を始め、戦争末期の44年に有志と獨標登高会を創立し、その初代代表を務める。また山の文芸誌『アルプ』の編集に参加し、串田孫一らと300号の終刊まで委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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