内容説明
1996年8月8日未明、カムチャツカ半島クリル湖畔、星野道夫のテントは、1頭のヒグマによって切り裂かれた!あれほどクマに深い理解と愛情を持っていたはずのミチオが、なぜクマに襲われなければならなかったのか?ミチオを知る人たちは、あまりに皮肉なその訃報に茫然となったまま、立ち尽くした。原因は単なる不注意や油断なのか?―その汚名をそそぐため、友人たちは奔走する。そして10年の時をかけ明らかにした事故の真相は、ミチオが最も嫌った、人間の愚かな行為にあった。志なかばだったミチオの目指したもの、私たちに問いかけた永遠のメッセージとは…。
目次
第1章 星野さんが…何故?(「突発的な襲撃」で終わるのか;明らかにされた事実;信頼という功罪)
第2章 畏れが人を謙虚にさせる(ヒグマとの共存、超えられない線)
第3章 星野道夫永遠のまなざし(人類の移動、協調の精神;アラスカが教えてくれるもの)
第4章 星野道夫が残してくれたもの
著者等紹介
小坂洋右[コサカヨウスケ]
1961年札幌市生まれ。旭川市で育つ。北海道大学卒。英オックスフォード大学ロイター・ファウンデーション・プログラム修了。アイヌ民族博物館勤務などを経て、1989年から北海道新聞記者。北海道庁公費乱用取材班として新聞協会賞、日本ジャーナリズム会議(JCJ)奨励賞を受賞
大山卓悠[オオヤマタカハル]
1954年山口県岩国市に生まれる。79年、東京水産大学(現東京海洋大学)を卒業。米国スクリップス海洋研究所留学。81年から北洋延縄刺し網協会に勤務し、日米漁業交渉に従事。85年、米国アラスカ州に駐在。90年に協会を辞職して水産コンサルタントとして独立。2002年からアラスカ航空勤務。アンカレジ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶち
tu-bo@散歩カメラ修行中
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
陽子
ろくべえ