内容説明
北八ヶ岳の山小屋「黒百合ヒュッテ」の主人として、半世紀にわたり「山」で暮らしてきた男の山語り。『山と溪谷』の好評連載記事に書き下ろしを加えた全16篇。
目次
犬
野ネズミ
蛇
お米
酒
トイレ
俳優
山岳ガイド
名峰二十一座
病
遭難
音楽会
結婚式
自然学校
八ヶ岳今昔
トンボ玉
著者等紹介
米川正利[ヨネカワマサトシ]
1942年、長野県諏訪郡下諏訪町に生まれる。1961年、明治大学に入学するが数カ月で中退、母・つねの手伝いのため黒百合ヒュッテに入る。1967年に母を亡くしたのを機に、以降約四十年にわたり山小屋の主として登山者に親しまれてきた。2005年、息子たちに経営を委ね、趣味の骨董に入れ込む日々である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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run
5
こんな頃に登山できたら楽しかっただろうなぁ。山小屋の話より、圧倒的に人の話が多い。人とのつながりを大事にしていた人だからこそ、人が集まったんだろう。八ヶ岳や黒百合ヒュッテに行くのがより楽しみになった。2020/11/19
マーク
4
32 幸せな生き方。羨ましいな。 ●犬も死ぬ時、ひっそりとかいぬ飼い主から離れていくの? ●イシハラクリニック伊東市 朝 人参りんごジュース 昼 軽い麺類 夜 自由 ●東邦航空篠原秋彦 2021/04/20
とあるろう者
1
北八ヶ岳山小屋主人のモノローグである。山小屋ならではのエピソードが満載であり、笑いあり、涙ありのノンフィクション。読み進めていくうちに、これから山小屋に泊まり、いきつけの場所を作っていきたいと感じた一冊。2022/04/26
ゆかるりら
1
北八ヶ岳の黒百合ヒュッテのオーナーのエッセイ。東邦航空の篠原さんなど出てきて面白かったな。2017/07/26
森乃あさ
1
人脈に恵まれるのも、作者の人柄ゆえだと思った。 北八ヶ岳のトイレ事情、黒百合ヒュッテでの フルート演奏会。山岳ガイド、自然学校など、 登山客が増えてきた時代に、作者が仲間たちと いろいろ試行錯誤しながら、現在の山小屋を維持 するために、力を尽くしてきたことが描かれている。 2012/08/08