出版社内容情報
すべて実話。戦慄!
緊張、衝突、激闘、悲劇――生と死が隣り合わせる古今の熊と人の歴史を記録したノンフィクション、および実話をもとにした小説、全15作品を収録。
巻末随筆:澤村伊智(『ぼぎわんが、来る』著者)
【目次】
■内容
「手負い熊」今野保 『羆吼ゆる山』(ヤマケイ文庫)
「耕平」吉村昭 『羆撃ち』(ちくま文庫)
「初マタギ」甲斐崎圭 『第十四世マタギ 松橋時幸一代記』(ヤマケイ文庫)
「復讐するクマ」工藤隆雄 『マタギ奇談』(ヤマケイ文庫)
「羆対羆の死闘」西村武重 『山の風物詩』(河出書房新社)
「タキ」今野保 『アラシ』(ヤマケイ文庫)
「熊を殺すと雨が降る」遠藤ケイ 『熊を殺すと雨が降る』(山と溪谷社)
「牧場荒しの大熊を倒す」西村武重 『北海の狩猟者』(ヤマケイ文庫)
「羆風」戸川幸夫 『戸川幸夫動物文学選集4 高安犬物語』(主婦と生活社)
「襲撃された牛舎」久保俊治 『羆撃ち』(小学館文庫)
「まさかの出来事――熊に襲われる」山野井泰史 『アルピニズムと死』(ヤマケイ文庫)
「日高・カムイエクウチカシ山のヒグマ襲撃事故」羽根田治 『人を襲うクマ』(ヤマケイ文庫)
「北千島の人食いヒグマ事件と私」木村盛武 『ヒグマ そこが知りたい』(共同文化社)
「受け継がれる人喰い熊の「DNA」~北見連続人喰い熊事件」中山茂大 『神々の復讐 人喰いヒグマたちの北海道開拓史』(講談社)
「星野道夫の死」スティーヴン・ヘレロ 『ベア・アタックス2』(北海道大学出版会)
巻末随筆 澤村伊智
内容説明
すべて実話。戦慄!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
127
ただただ凄い!。怖すぎる事実に言葉がない。狩猟後の熊を捌く描写もえぐい・・山の神と崇めていた一方で昨今の状況は辛い。どちらも現実。自然界で生きてることは同じだが・・恐怖とか、畏怖とか、もう違う世界だ。「お山にだけいて」と願うのは私が勝手すぎるのだろうな··2026/06/05
kinkin
90
熊を扱った本から集めたアンソロジー。ヤマケイ文庫で読んだものが多かったが、2度読んでもやっぱり面白い。というか今も被害に遭っている人たちには面白いと言ってはいけないか。昔からマタギと呼ばれる猟師はいたが、その頃は山に入ってゆかなければいなかったが、今のようなアーバンベアはずっと少なかったと思う。それは里山の消滅、乱開発、自然環境の変化など要因は多々あるのだろう。登山かの山野井泰史さんが熊の被害に遭っていたことを初めて知った。図書館本2026/07/22
タツ フカガワ
77
「まさかの出来事―熊に襲われる」は奥多摩でクマに襲われ、右腕を20針、顔を70針縫う大ケガをした登山家の山野井泰史の手記。小説も史実に沿った内容で、戸川幸夫「羆風」は、ヒグマ側からの視点で書かれた一編。その他動物写真家の星野道夫氏がカムチャッカ半島でヒグマに食害された原因を人災と断じるスティーヴン・ヘレロ「星野道夫の死」や、冬眠から目覚めた雄グマが空腹を満たそうと、冬眠明けの雌グマの子グマを襲う西村武重「羆対羆の死闘」など15編を収録。怖いもの見たさで読んだ本書は思った以上に怖かった。2026/07/29
ポチ
47
北海道のあちらこちら知っている場所で羆の食害が発生していた。食害は今でもある。実話の生々しさ、惨たらしさが恐ろしい。そしてただただ怖い…。2026/06/11
いちろく
25
熊害や熊狩猟に関するノンフィクションや事実を基にした作品を集めた熊アンソロジー。『熊嵐』の基になった「三毛別羆事件」の詳細は特に戦慄した。熊保護擁護派の皆さまに是非読んで欲しい、人間の味を覚えたり人の生活圏に侵入した熊は絶対に殺害する必要があると改めて実感した内容の数々。かってはマタギと熊による生死を賭けた命のやり取りが行われて命を頂く時代もあったが過去の話。自然破壊だけでなく熊の個体数が増加し過ぎている点も、近年熊害が増えた要因と先日ラジオで専門家が警告していた。人の居住地域での共存は絶対に無理な話だ。2026/07/02
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