黒部の山人―山賊鬼サとケモノたち

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黒部の山人―山賊鬼サとケモノたち

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635320078
  • NDC分類 384.35
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あの『黒部の山賊』に登場した鬼窪善一郎が、自身のこと、山のこと、狩猟のことを語り尽くす。生涯にカモシカ200頭、熊100頭を捕り、北アルプス遭難救助隊員を務め、三俣山荘では多くの登山者に親しまれた鬼窪善一郎氏。『黒部の山賊』でも圧倒的な存在感を放っていた鬼窪氏が、狩猟や、山でのことなど今では貴重な話を余すこと無く語った。山の黒い本シリーズ第5弾!

内容説明

「黒部の山賊」、その人が語る!ベストセラー『定本 黒部の山賊』に登場する驚異の山人が語る山語り・猟語り、自分語り。

目次

ボッカ・ガイド・遭難救助(ボッカ;ガイド;遭難救助)
イワナ釣り(職漁;イワナ釣り談義)
猟師(小物猟;クマ;カモシカ;根拠地と荷揚げ;カモシカ狩り・そもそもの初めから ほか)

著者等紹介

鬼窪善一郎[オニクボゼンイチロウ]
通称・鬼サ。大正3年(1914)7月、長野県北安曇郡広津村(現・池田町)に生まれる。青年期より狩猟を始め、自他ともに認める健脚を生かして、ボッカ、ガイド、イワナ釣りなど、山での仕事に携わり続けた。北アルプス遭難救助隊員を務め、大町案内人組合の有力メンバーでもあった。後年は黒部五郎小屋を経て三俣山荘の管理人となり、多くの登山者に親しまれた。平成8年(1996)10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

87
とてもおもしろかった。北アルプスいったいで山岳ガイドやボッカという仕事のほか狩猟や渓流釣りの話に、著者が遭遇した奇妙な話が満載。あえて聞き書きだれているのは、そのリアリティーを高めるためだろう。方言や、地名、狩猟の道具などの専門用語のため読みづらいこともあったが トータル的に面白さは抜群。山の怖さや、自然の不思議さも書かれており、山に興味る方はおすすめします。昔は囲炉裏端でこんな話がきけたのだろうね・図書館本2023/11/14

マエダ

63
色々なことに達観しているのが山人と思ったが、意外と承認欲求など人間的な部分もあり面白い。というよりも剥き出しの人間味が魅力である。2018/12/02

booklight

35
『黒部の山賊』の一人、鬼窪善一郎の語り。幼く貧乏だった頃からの話も聞けるので背景もよくわかる。学校もなかなか通えず、家の手伝いばかり。卒業して奉公に出て、帰ってきて百姓をやり、出稼ぎをして、鉄砲免許がでてからはずっと鉄砲うち。職業猟師。本人の語りだから変な神格化はなく、あくまで実利ベースの中に、驚異や怪異が入ってくるから面白い。歩荷で山小屋の梁を運んだ時の苦労や遭難救助時の天候と生死の様子、岩魚を200近く釣って燻製にしたり、よい猟犬にあたることがどれだけ貴重かを語る。イキイキと黒部を闊歩して楽しそう。2024/11/09

まさ

35
黒部の山奥を自由自在に闊歩する人らしい語り口。同じように三俣や鷲羽を歩いてみても自分は登山道を歩き山小屋に泊まるのみ。そこに生きる人は見えるものも思うことも違うのだ。それでも、読み進めるのに合わせて、山奥に誘われる気持ちが沸々と湧いてくる。あー早く山を歩きたい。2021/02/09

やっちゃん

21
北アルプス黎明期ならではの魅力的な話ばかりで面白すぎる。これぞ伝説のマタギ。歩荷、小屋番、遭難救助、テンカラ、狩猟、炭焼きなどまさに山のスペシャリスト。生きてたら本気で弟子入りしたい。登る以外にも山にはこんなに魅力があると改めて教えてくれた。2022/07/17

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