内容説明
明治から大正、そして太平洋戦争の前後にかけて、鎖国状態のチベットに潜入した10人の日本人がいた。新発見の資料と現地取材で「日本人の旅の原点」を探るドキュメンタリー。
目次
序章 ウランバートルの邂逅
第1章 興亜義塾の青春―木村肥佐生の蒙蔵行
第2章 異民族のなかで生きぬく―西川一三の「西北」徒歩行
第3章 「底辺」から見たチベット―西川一三の希有な体験
第4章 木村と西川―それぞれの「西北」
第5章 帰ってこなかった学僧―能海寛の青春
第6章 金沙江に達す―能海と寺本婉雅東チベットへ
第7章 「特命」を負って―成田安輝の「進蔵」工作
第8章 明暗を分けたふたり―河口慧海と能海寛
第9章 婉雅の大蔵経入手と慧海の日本人初のラサ入り
第10章 成田のラサ滞在18日間と婉雅のラサ入り