内容説明
新潟・群馬・長野の県境に連なる山々を訪ねる、34のベストコースを紹介。
目次
上越・越後の山(谷川連峰・馬蹄形縦走;谷川連峰・主脈縦走;平標山~仙ノ倉山;三坂峠~稲包山~三国峠;三坂峠~白砂山 ほか)
信越・北信の山(佐武流山~苗場山;苗場山~小松原湿原;白砂山;鳥甲山;信越トレイル ほか)
著者等紹介
星野秀樹[ホシノヒデキ]
1968年福島県生まれ。同志社山岳同好会OB。ヒマラヤ、天山山脈などで高所登山を経験した後、北信州飯山の豪雪の山村を拠点に、剱岳や黒部源流域、上越・信越の山々、北米のウィルダネスなどを撮影(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
77
長いフライトの合間に、旅の思い出に浸りながら開く。上信越地方は私にとって追憶の地。2歳から高校に行くまで、毎年冬・春休みにはスキーに連れて行かれた場所。飯山の信濃平、志賀高原、野沢温泉、斑尾、苗場・・時に列車で、時に車で、スキー担いで通ったものだ。特に信濃平には本当に何年通っただろう。今でもゲレンデの様子を思い浮かべる事が出来る。黒姫山、眺めるだけで登った事はなかったけど、いつかまた会いに行きたい。縦走は難しいけど、トレイルなら、と思ったら大間違い。結構大変そうだ😅懐かし過ぎて支離滅裂。写真豊富で○。2021/09/11
マリリン
30
写真が秀逸。懐かしい風景を違った季節の顔で観る事が出来る幸せ。知らないトレイルを彩る樹木の美しさ、自然が創り上げた絶景等々。初めてのスキーは父姉弟で苗場。「滑ってみろ」と言われいきなり転んだ懐かしい思い出。山スキーや登山を楽しんだ父の話を思い出す。卒業式の前友人4人と知り合いの民宿に泊まりスキーを楽しんだのはどこだったか。家族で登った山、学生時代に登った山、一人旅で訪れた地。結婚も出産も早かったし、ずっと仕事が忙しかったのでご無沙汰しているけど、自由に移動可能になったら行ってみたい所が満載で誘惑が多い。2021/09/24
roatsu
20
峻険さとたおやかさがコンパクトに詰まった筋肉質な山並みが連なる上信越国境の山々へと読者を誘うエッセイと写真集。豊富で美麗な写真により改めてこの山域が持つ魅力に気づかされる。まだまだ行っていない山があるなあ…と感慨深い。これもまた眺めてよし、計画によしの作品。明治以降は岳人が挑み、それより前から地域の人々が交通や生活のため、また山岳信仰を求める人が方々から入山していた自然の山であり、また大きな里山でもある「日本の山」の一典型を垣間見ることができる一冊。2019/11/17
ろく
3
◆山と渓谷での連載を書籍化。雪国風土に根ざした山を有名無名問わず掲載、連載当時から楽しみに読んでいた。◆ポイントは対象エリアが「上越」「信越」で、「上信」の浅間山や四阿山等の山が外されているところ。◆面白かったのは白砂山を明るい山と表現しているところ。明るさの理由は太平洋側の乾いた風土らしく、ここが植生の面でも分岐点になっているらしい。◆ブナと池糖を愛する自分としては申し分ないが、単行本としてまとめて読むと、あとがきにもある通り「偏狭な山旅」だとは思う(笑)。広く山好き諸氏の感想を聞いてみたい。2021/01/03
Yoshie S
2
表紙が美しく購入。群馬新潟長野のお山の実用紀行書。 文章からもお山愛が伺える。 あちこちのルートを踏破していらっしゃるんだろうなと感服。 とても辿り着けそうもない岩稜なども追体験できるような内容です。 写真はどれも美しくなかなか読み進めることができませんでした。 読了、名残惜しくもあります。2023/01/08