内容説明
制限時間8日以内、全長415km、標高差27,000m。日本海から、日本アルプスを縦断して太平洋へ。“究極”の山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」。大会の歴史や選手など、同レースのすべてがわかるTJARのバイブル。
目次
第1章 TJARを知る
第2章 TJAR2008を振り返る
第3章 連載「TJAR2014 30人の勇者たち」から
第4章 連載「TJAR2016 鉄人たちの熱い夏」から
第5章 TJAR2018
第6章 なぜ惹かれ、なぜ走る?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
44
2012年大会と2018年大会本は既読なので迷ったものの、第1回大会(2002年)から現在までの変遷を知りたかった。気象条件は毎回違うし、既読の本以外の大会の事や、大会創設者岩瀬氏と望月氏の対談に惹かれる。参加者5名中完走者1名の大会から、実行委員全員がレースに出場という大会もあり、都度運営や参加基準を見直してきたという山への拘りが興味深い。山岳レースだがオフロード率が半分位、最後の90㌔位がゴールの海岸に向かいロードは応援が力になりそう。天候の激変や高山病等のトラブルに対応できる判断力は経験と直感か。2021/07/03
やっちゃん
12
アツいなあ。選手の情熱が凄い。逆に普通に登山するだけの自分がヘタレに感じて悔しい。仕事は?子供は?と本筋でない嫌味を言いたくなる自分が嫌になる。一度マラソンくらいは走ってみようかな。2021/10/29
ふらら
4
TJARトランスジャパンアルプスレース、日本海から北中央南アルプス抜けて太平洋へ。2年に一度のレース、今年は最初の山岳地帯、早月尾根から剱岳で応援してきました。優勝した土井選手をはじめ、レジェンド望月選手、最高齢62歳の竹内選手など、間近で出場の30人を見て感動。創設者の岩瀬さんの想いがレース運営陣に脈々と伝わっている。レースでもあるけど、出場者が同士になる。これからも安全に無事にレースが続くことを願います。2022/08/15
mcng
4
2018年に空木岳に登る途中で選手達とすれ違った。その中に望月さんもいて道を譲って頂いた事、また彼を追うカメラマンも凄い勢いだったのも印象深かった。後から望月さんは無補給チャレンジだった事を知り伝説の人とすれ違ったのだと感動が増した。この本では選手だけではなく運営のこのレースにかける想いなど知り凄さや素晴らしさを再認識できた。1年延期されて今年開催されたTJAR2020も台風で途中中止となってしまった事を知りながら読むと残念でならないが今後も事故なく感動を与え続けてほしい。 2021/08/13
Kazuo Ebihara
2
日本海から日本アルプスを縦走して太平洋まで8日以内に走り抜く山岳レース。2002年より隔年で開催されたレースの全記録と選手のインタビュー。走力と山岳技術の厳しい選考基準があり、参加出来るのは30名限り。選手の安全確保は自己責任が求められています。2014年は台風が接近する中、レースを強行。北アルプスで風速40mの風と雨にさらされ、完走者は15名という過酷なレースとなりました。2021年のレースは8月に開催されましたが、またも台風が接近し、2日目に大会は中止になっています。2014年の教訓が生きたようです。2021/12/21