目次
1章 時間は流れない
2章 スマホに使われている物理学
3章 魔法の角度をもつ水
4章 生活に隠れた物理学
5章 医療を支える物理学
6章 物理学者の今と昔
終章 日常の「当たり前」は「当たり前」ではないかもしれない
著者等紹介
松原隆彦[マツバラタカヒコ]
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。東京大学、ジョンズ・ホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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haruka
24
インターネットや電子レンジ、スマホやMRI。普段あたり前に存在するものを物理学の視点で見てみたら、その仕組みは意外と単純なんだなぁと。生活必需品の多くは電波の働きに依存している。子供の頃テレビや電話の仕組みがふしぎで仕方なく、機能の見えないブラックボックスだったから、人間は魔法のようなことができるんだ!大人になったら空飛ぶ車もできているはず!と信じていた。でも魔法ではなくほぼ1つの便利を極めていたのだ。それは無尽蔵ではない。電波を使い倒したら、次の魔法はどこにあるんだろう?著者のいう水素力発電はすごい!2024/02/24
rosetta
17
『宇宙に外側はあるか』を読んですっかりファンになってしまった松原先生の本をもっと読みたくなってしまって読んだ。噛み砕きすぎて物足りない、と言うのは無い物ねだりではある。科学(物理学)では説明し切れないことは今でも沢山ある。さらにもっと松原先生の本を読んでみる所存。2022/02/25
nbhd
16
僕のセンス・オブ・ワンダーが揺さぶられたところが2カ所あった。①物理の世界では「時間」はとても不安定なものらしい。相対性理論だと「誰にとっても共通の時間は存在しない」、量子論だと「人が関わることで時間は飛躍する」。しかも、「時間が流れる」という性質は物理学の理論上存在しないんだって。②水(H₂O)について。酸素Oを中心として2つの水素Hが成す角度は104.5度だという。104.5度だったおかげで、生命が誕生し、今の人類があるんだって。すごいね。2021/06/08
美東
14
コンピュータがパーソナルな存在になって以来、科学技術一般のブラックボックス化が進行しているように感じる。「日常の不思議」に気づく機会が世間から失われていってるような気がする。終章のタイトル”日常の「当たり前」は、「当たり前」ではないかもしれない”2020/10/01
大島ちかり
11
このシリーズで物理に興味がわいた。物理って自然現象だから。楽しい。2025/02/07
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- 和書
- 故郷の生業に学ぶ同和教育