内容説明
アンコウの顔はなぜデカい?毒針をもつイソギンチャクの中でクマノミだけはなぜ安全?2枚しか歯がないハリセンボン、魚の掃除屋など、海に暮らす生きものたちの驚きに満ちたなぞにせまる。
目次
1 環境がつくる魚の顔のかたち(サンゴ礁のスター チョウチョウウオ;生きものたちの海;かくれんぼからはじまる稚魚の生活;家をつくる・入る・守る)
2 いっしょにくらす(かくれ場所みつけた;いっしょにくらせば心強い;ホンソメワケベラはグレートな掃除魚です;家族みんなの理想の家;意外なところに敵がいた)
3 魚の顔はなぜおもしろい(「魚の顔は証明書」;海にはえさがいっぱい;大きな口はこわい口;死んだ魚はどこへ消える?;アンコウの顔はなぜデカい?)
著者等紹介
鈴木克美[スズキカツミ]
1934年、静岡県生まれ。東海大学名誉教授。農学博士。東京水産大学を卒業後、江ノ島水族館に入社。金沢水族館と東海大学海洋科学博物館の設立にかかわり、海に潜って生きている魚の姿を観察する先駆的な研究者としても活躍。海洋博物館館長を退任後の現在は、水族館学の構築に情熱を傾けている
小林安雅[コバヤシヤスマサ]
1956年、東京都生まれ。法政大学社会学部を卒業後、日本水中映像、益田海洋プロダクション映像部を経て独立。海洋生物の生態をとらえた写真には定評がある
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感想・レビュー
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Yuuki.
10
魚たちの食性や棲家を中心に解説した本。タイトルや小まめにふりがながふられた本文からは子供向けの本のように見えるが、子供にはちょっと難しい内容かと。私が今まで知らなかった様々な魚の生活ぶりが写真と共に紹介されており、個人的には特に魚の味蕾に関する話が意外で面白かった。今後水族館でのそれぞれの魚の見方が変わりそう。魚たちのあまり見たことのないような瞬間の写真も多数掲載されており、写真集としても楽しめる。2016/11/30
たくのみ
0
魚って正面から見ると別の生き物に見えちゃう不思議。食性と暮らしぶりのみ写真で追いかけた労作。アンコウは顔だけでなく、首の下にある、特殊に進化した肛門も撮ってほしかった。2012/07/23
やこ
0
子供向けと思いきや、すごく内容が濃い!大ボリューム!だけど内容が分からなくても写真がきれいで多くて分かりやすいので、挿入写真をペラペラ見てるだけでも面白いと思う。内容は学術的なのに、解説文が分かりやすく視点の振り方が良いと思った。2021/10/13