出版社内容情報
莫大なデータに基づいた昔の地球への旅行記だ。
この本があればタイムマシンはいらない!!
更科功氏 推薦!
巨大なマンモスの群れ、海に飛び込む翼竜オドントプテリクス、最古の熱水噴出孔動物相ヤマン=カシ
古生物学の若き俊英が描く
人類(私たち)がいなかった頃の地球の光景
第4氷河期(2万年前)からエディアカラン期(5億5000万年前)まで古代の生態系がよみがえる!
アラスカを渡る巨大なマンモスの群れ、泥地にダイヤモンド模様の高木が屹立し、翼竜が水中に獲物を見つけて湖にダイブ!
海中には透明で巨大なガラス建築が広がり、海底では最古の熱水噴出孔動物ヤマンカシアが生きている。
古生物学者である著者が、最も新しい氷河期(ラムセス2世のエジプト新世界)から生命の夜明け(エディアカラン期)まで、過去にさかのぼって16の時代を旅し、7つの大陸すべてを舞台に、絶滅してしまった生命と地球の姿をリアルに描き切った傑作。
カブトムシの殻の色や飛行中の翼竜のリズム、空気中の硫黄の長引く匂いなど五感を刺激し、実際に目の前に広がっているかのような景色は、すべて想像ではなく科学的な根拠をもとにしている。
最終章では、今起こりつつある変化(地球温暖化)について警鐘を鳴らす。
現代的なテーマにもつながる必読の一冊。
内容説明
生物学×地学×環境科学の最新かつ膨大な知見から地球上の生命の歴史をつぶさに解き明かす。世界13カ国で翻訳された話題のサイエンス書。“素晴らしき別世界”へ、ようこそ。
目次
1章 融解―アメリカ合衆国アラスカ州、北部平原 更新世‐二万年前
2章 起源―ケニア、カナポイ 鮮新世‐四〇〇万年前
3章 洪水―イタリア、ガルガーノ 中新世‐五三三万年前
4章 故郷―チリ、ティンギリリカ 漸新生‐三二〇〇万年前
5章 循環―南極、シーモア島 始新世‐四一〇〇万年前
6章 復活―アメリカ合衆国モンタナ州、ヘルクリーク 暁新世‐六六〇〇万年前
7章 信号―中国遼寧省、義県 白亜紀‐一億二五〇〇万年前
8章 土台―ドイツ、シュヴァーベン ジュラ紀‐一億五五〇〇万年前
9章 偶然―キルギス、マディゲン 三畳紀‐二億二五〇〇万年前
10章 季節―ニジェール、モラディ ペルム紀‐二億五三〇〇万年前
11章 燃料―アメリカ合衆国イリノイ州、メゾン・クリーク 石炭紀‐三億九〇〇万年前
12章 協力―イギリス・スコットランド、ライニー デボン紀‐四億七〇〇万年前
13章 深海―ロシア、ヤマン=カシ シルル紀‐四億三五〇〇万年前
14章 変容―南アフリカ、スーム オルドビス紀‐四億四四〇〇万年前
15章 消費―中国雲南省、澄江 カンブリア紀‐五億二〇〇〇万年前
16章 出現―オーストラリア、エディアカラ丘陵 エディアカラ紀‐五億五〇〇〇万年前
著者等紹介
ハリデイ,トーマス[ハリデイ,トーマス] [Halliday,Thomas]
地学、古生物学、進化生物学、環境科学が専門。ケンブリッジ大学で自然科学の学位、ブリストル大学で古生物学の修士、ユニバーシティーカレッジ・ロンドンで博士号を取得。理論と実際のデータを組み合わせ、化石の記録、特に哺乳動物の化石から今まで地球上に何が起こったかを研究している。現在はバーミンガム大学地球科学科とロンドン自然史博物館で特別研究員を務める。スコットランド、ハイランド地方のランノホ湖のほとりで育ち、家族と一緒にロンドンに暮らしている
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳者。主に科学や数学の一般向け解説書を扱う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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