出版社内容情報
アウトドア文学の名著・今野三部作がここに完結!
大イワナの掴み取り、ヘビに喰らいつくマスの大群
暗闇にひそむヒグマ、巨大魚と人馬の闘い
ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。
古典的名作が手に取りやすくなったことを祝福したい。
服部文祥氏、賞賛!
「激しさと穏やかさが、さも当然といった風に共存する山の姿を垣間見て、私は心の殻がはがれて、それがむき出しになるような戦慄(おののき)を感じていた。川の流ればかりではない。ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。ちょっとした油断、そして恐らくは抗いようのない偶然が、それらの生を死へとすり替えてしまうのだ。」(本文より)
濃霧の中の山越え、沢を走る鉄砲水の恐怖、掴み取りできるほど大量のイワナ、一日で百匹を超すヤマベ釣り、暗闇にひそむヘビ・タカ・ヒグマ、目の前で宙を飛び滝壺に消えていった巨大イワナの勇姿――かつて北の奥地にあった圧倒的な自然を描き、「喰う・喰われる」の掟に従ってひしめきあう生命に心が震える。
解説/服部文祥
内容説明
濃霧の山越え、沢を走る鉄砲水の恐怖、掴み取りできるほど大量のイワナ、一日で百匹を超すヤマベ釣り、暗闇にひそむヘビやヒグマ、目の前で宙を飛び滝壷に消えていった巨大イワナの勇姿―かつて北の奥地にあった圧倒的な自然を描き、「喰う・喰われる」の掟に従ってひしめきあう生命に心が震える。
目次
1 母なる川よ(染退川へ;無言の教え;行く人、来る人;自然の戦い;ふたたび東の川へ;鱒の群れ;大きなヤマベ;ペンケホカイ;大水;迷い人)
2 奥地へ(悪夢;三叉へ;岩上の危機;濃霧の山越え)
3 燃ゆる渓(他流試合;巨大魚;渓流に帰る;雨の徳富川;黄金川)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
読書熊
さんま
tbtmtk
-
- 和書
- 年金数理概論 (新版)