出版社内容情報
知っているようで知らない鳥の世界を、理系・文系問わず多彩な内容で紹介!
知っているようで知らない鳥の世界を日本で唯一の鳥類研究所「山階鳥類研究所」の専門家がわかりやすく解説。
鳥類の生態や行動、進化だけでなく、人との関係なども含めた、興味深いテーマの特別講座。
*本書は2004年に刊行された『おもしろくてためになる鳥の雑学事典』(日本実業出版社)の内容を改定して文庫化したものです。
内容説明
鳥を見る目が変わる一冊。専門家による全82編の特別講座。鳥とはどんな動物か?知っているようで知らない鳥の世界を、日本唯一の鳥類研究所である山階鳥類研究所の面々が、わかりやすく解説。鳥類の基本からさまざまな興味深い生態や人との関係などを楽しく学べます。読み進むうちにあなたも鳥類博士に!
目次
第1章 鳥の世界入門(鳥とはどんな動物か?起源は恐竜?;どれだけいるのか?世界の鳥、日本の鳥 ほか)
第2章 鳥たちの生きる知恵(夜の狩人―フクロウの体のしくみ;嗅覚が発達した夜行性キーウィの生態 ほか)
第3章 鳥たちの歴史と未来(100年ぶりの大事件 新種ヤンバルクイナの発見;ヤンバルクイナの敵は従来はいなかった移入動物 ほか)
第4章 知って楽しい鳥のトリビア(鳥の姿が色鮮やかであるのはなぜ?;本当は青くないカワセミの羽毛 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
72
ジェームズ・ボンドて鳥類学者の名前。 静岡にはいないけど、関東や山梨で見かけるオナガ、東アジアの他はイベリア半島にしかいないそうです。人為分布かとも言われていたけど、ユーラシア大陸の東西の端で生き残ったぽい2024/03/22
k sato
25
鳥類学者たちが鳥の体、生活、歴史を解説🐥収斂進化、卵歯、毒鳥、ヒマラヤ越え・・・2004年発刊「おもしろくてためになる鳥の雑学事典」がタイトルを変えて文庫化。山階鳥類研究所のフェローだった紀宮様(現:黒田清子さん)も執筆者のお一人。ご成婚を機に退所されたが、宮様は都心に営巣するカワセミの生態を研究されていた。カワセミは適応能力が高く河川以外でも営巣するそうだ。また皇居で繁殖した親鳥が20キロ離れた別の場所でも繁殖したことが観測されたという。これは宮様らしいご研究であり皇室を身近に感じるエピソードでもある2024/03/16
NORI
18
鳥の雑学的な小ネタ集。私は小学生の頃"鳥博士"だったため、既に知っている話も多かったが、一方で、オナガがカッコウの托卵に抵抗している話、アホウドリの行動範囲、ウグイスの亜種についてなど、新たに学べることもたくさんあり、大変満足。 1項目2,3ページ程度と気軽に読める。各項軽めながら、80項目以上もあるので、全体の情報量としては、かなり多い。隙間時間にちょこちょこ読み進め、"鳥偏差値"を上げるのに適している。 今日を生きるには全く必要のない知識。しかし、それが人生に彩りを添え、豊かにしてくれるのだ。2024/04/11
Ribes triste
16
鳥類についての様々な知識や研究内容が各章にコンパクトにまとめられて、読みやすい1冊。全部読めば、確かに鳥の教科書なんだけれど、ちょっと誰かに教えたくなる様な、よもやま話もあって楽しい。入手出来ずにいたので、山と溪谷社さん、再版してくれてありがとう。2023/12/29
ろべると
13
鳥の専門家たちがコラム形式でトリビアを語る。なぜ渡り鳥は毎年同じところに帰って来れるのか。水鳥が冷たい水面に浮いていられるのはなぜか。なぜフクロウは闇夜でも餌を捕らえることができるのか。都会に戻ってきたカワセミはなぜ綺麗な青色なのか(黒田清子さんの執筆)。そして長距離を飛び続けるために、少ない摂取量でエネルギー効率を高めるための身体の進化。多様性に富んだ鳥類が子孫を残すための苦労の数々。知らなくても別に困りはしないが、知ることで鳥たちがずっと身近に感じられる。2024/01/10