出版社内容情報
谷口ジローにしか描けない山の男。
南アルプスと東京の繁華街を対比的に描く、唯一無二の谷口ジローの世界。
南アルプス・甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根にある志賀山荘。
その山小屋の主・志賀は、今は亡き親友で山岳パートナーだった坂本の一人娘・恵美が失踪したことを知る。
親友とその妻・縒子への思いから、山を下りて15歳の少女を捜す志賀。
その目の前に広がる大都会は、一瞬にして険しい山岳と化した。
山で鍛え上げた意志と技術は少女を救う力となるのか!?
原作付きのマンガが多い谷口ジローには珍しいオリジナル作であり、また東京の繁華街を描いた唯一の作品でもある。
内容説明
『神々の山嶺』『K』で登山家の魂を描いた谷口ジローが、大都会で孤独な戦いに挑むクライマーを描いた傑作。主人公の志賀は甲斐駆駒ヶ岳の山小屋で小屋番をつとめていたが、ある日、亡き親友の娘が失踪したという連絡を受ける。親友との約束を胸に、東京へ向かった彼は大都会の迷路をさまよいながらも、失踪した娘につながる細いルートを見つけた。しかしそのルート上には登攀困難な巨大な壁がそびえ立っていた…。南アルプスと東京の繁華街を対比的に描く、唯一無二の谷口ジローの世界!
著者等紹介
谷口ジロー[タニグチジロー]
1947年生まれ、鳥取県鳥取市に育つ。1975年に「遠い声」で第14回ビッグコミック賞佳作に入選。以後、精力的に作品を発表し続け、『「坊っちゃん」の時代』で第22回日本漫画家協会賞優秀賞、第2回手塚治虫文学賞マンガ大賞などを受賞。イタリアやフランスをはじめ海外での評価も高い。2017年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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