内容説明
さかのぼること、百年前。今田重太郎は、日本アルプスの黎明期、山案内人として活躍し、穂高の稜線に山小屋を開いた。穂高岳山荘創設五十周年記念で出版された本書(一九七三年)は、だれよりも穂高を愛し、当地を熟知する人物による貴重な記録。厳しくも美しい自然のなかで小屋を営む悲喜こもごも、多くの岳人との交流がいきいきと綴られる。
目次
生い立ち
ガイド修業と穂高小屋開設
穂高小屋から山荘へ
遭難と救助
穂高に結ぶ夢
山を愛する心
穂高の哀歓
著者等紹介
今田重太郎[イマダジュウタロウ]
1898(明治31)年、岐阜県吉城郡上宝村(現・高山市)生まれ。1924年、奥穂高岳・白出のコルに、穂高岳山荘の原点である穂高小屋を創設(1958年改称)。ガイドとして秩父宮に随行し、黎明期の北アルプスを案内したほか、山小屋の主人として、登山道整備、遭難救助など、穂高連峰の安全や登山文化の発展に寄与した。1993年没(享年94)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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