内容説明
次世代に語り継ぎたい畢生の大作、堂々の復刻。「男の民俗学」は一九八〇年にコミック誌で連載を開始。著者は、日本各地の市井に生きる職人技や伝統芸の奥義、伝統漁や奇漁・珍漁、そして山に生きる男たちの姿を十数年にわたって緻密なイラストとともに記録し続けてきた。日本の古きよき時代の庶民の生活と労働習俗、そして匠たちの技は時代の波にのみこまれ消えていくが、その姿は読む者の心を熱くしてやまない。
目次
ハブ捕獲人
大漁旗染め師伝
漆掻き人伝
マタギ烈伝
鵜捕獲人
鵜匠外伝
炭焼き哀歌
ザザ虫捕り伝
黒衣外伝
花火師伝〔ほか〕
著者等紹介
遠藤ケイ[エンドウケイ]
1944年新潟生まれ。長年、自然の中で手作り生活を実践しながら、民俗学をライフワークとして、日本各地や世界各国を旅して、人々の生活や労働習俗を取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
44
99の生業についての記録。職業という言葉ではなく、やはり生業(なりわい)という言葉が相応しい。歴史の中で引き継がれてきた文化でもある。そこに共通している要素がある。身体的にも精神的にも厳しい中であっても、そこに、喜び・楽しみを見出すことではないかと思う。だから、民俗学大全というタイトルなんだろう。これが書かれたのが1980年代、今、このうちのいくつかが消え去っているのかもしれない。2021/11/07
Akito Yoshiue
15
分厚いけど一気に読んでしまった2021/05/13
栄吉
3
★★★☆☆ 1日1伝のちまちま読み。お仕事を極めている方達。こうありたいと思ってしまう。2024/07/17
gibbelin
2
「わだら猟」が好き。2021/08/28
RuiRui
1
1980年代の連載らしい。『河童が覗いたインド』シリーズみたいな微細なイラストで様々な業種がエッセイで紹介されているので面白い。ただ内容はいいんだけどこのヤマケイのは分厚すぎんかw2021/08/09