ヤマケイ文庫<br> 原野から見た山

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ヤマケイ文庫
原野から見た山

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  • サイズ A6判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635048941
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0175

内容説明

北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家の代表的画文集。若き日の山の追憶から昭和三十年代の紀行までの二十六篇を、力強く明快な山岳画や植物のスケッチとともに収録する。開拓期の北海道の山や原野、開拓農民、造材労働者、アイヌの人たちなど、北の大地とそこに生きる人々の姿がユニークな視点から生き生きと描かれた、北海道の山の文化を代表する名著。

目次

僕の山の絵
せんのきの芽ばえ
原野から見た山
原野の歌
原野の道
原野の柏
白樺
シギーの話
老いたる登山家のなげき
武好の春〔ほか〕

著者等紹介

坂本直行[サカモトナオユキ]
1906(明治39)年釧路に生れる。札幌二中(現、札幌西高)から北海道帝国大学農学実科に進み、27(昭和2)年卒業。在学中は山岳部員として活躍。東京で園芸に従事したのち、29(昭和4)年、北海道に帰り、翌年から十勝平野の広尾村で友人が営む野崎牧場で働く。さらに36(昭和11)年、同村の下野塚の未開拓地に入植し開拓に従事。34(昭和9)年1月、日高山脈コイカクシュサツナイ岳などに初登を記録、また37(昭和12)年1月、厳冬期ペテガリ岳をめざす北大隊に参加するなど、登山活動も行なう。困難な生活の余暇に日高など北海道の山野を主題に、絵筆をとり続け、雑誌「山」などに作品を掲載する。60(昭和35)年、画業を認められて山岳画家として立ち、農業から離れる。ネパールにもスケッチ旅行し、作品を残す。82(昭和57)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rincororin09

1
道民にはなじみの直行さんのエッセイ。「時代」といえばそれまでだけど、なんとも心豊かな山行の数々。僕は山に登ったりはしないのだけれども、北海道の山々が当時の姿を残しているのか…ちょっと心配。2024/05/02

ももやまね

1
北海道で人気のお菓子六花亭の包装紙の絵。この絵を描いた坂本直行さんは、お金に余裕のあるインテリで、都会的な方だと勝手に思い込んでいた。真逆だった。苦労人(開拓農民)で、武骨な感じで、気さくで、面白いおじさんだった。日高地方を中心に、ソロでハードな北海道の山歩きを行った人だった。山ではハイマツの枝を折って寝床を造っていた。 この本を読むと、坂本さんの人となりがよくわかる。ますます坂本直行さんのファンになった。2023/02/08

nishi

0
生き生きとした文面、山に行きたくなります。2023/10/28

Kudo Atsushi

0
山の絵の味わいはもちろん、ユニークな語り口が良い。2023/08/03

わかめスープ

0
日曜美術館で初めて知った作家さん。ものすごく絵が上手いわけではないけど、実直に描いている姿にぐっときて、画文集である本書を手に取った。電車の中で読みましたが、実にのんびりしたいい時間を過ごせました。帯広の記念館にもぜひ行きたい。2023/02/22

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