内容説明
厳しくも美しい山、北アルプス・剱岳。そんな剱岳に憧れ、愛し、通い続ける「剱人」を追うインタビュー集。
目次
佐伯郁夫、佐伯邦夫
高橋敬市
稲葉英樹
佐伯友邦
佐伯新平―家族の山小屋その後
和田城志
谷口凱夫
多賀谷治
山本宗彦
本郷博毅
坂本心平
上田幸雄
著者等紹介
星野秀樹[ホシノヒデキ]
1968年、福島県生まれ。同志社山岳同好会OB。ヒマラヤ、天山山脈などで高所登山、北米のウィルダネスなどでバックパッキングを経験する。2015年、北信州飯山のブナ茂る豪雪の山村に移住。剱岳や黒部源流域、上越・信越県境の山を中心に活動。最近は自然撮影のみならず、山岳地帯や里山に生きる先人たちにも惹かれ、その言葉に出会う旅も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふらら
5
憧れと試練の山、剱岳に魅せられた岳人たちのお話。写真家、登山家、小屋番、救助隊、ガイド。雪と岩の殿堂、すごい山で生きていく人たちの語りから魅力が伝わりました。2021/02/16
ケイ
2
剱岳と共に生きてきた岳人達の物語。3代に渡り山小屋を経営している家族や一流の山岳ガイドなど三者三様だがそれぞれの剱への強い思い入れは共通。特に印象深かったのは和田城志氏。生き様が際立ってカッコ良いと思った。2020/10/12
G
1
剱岳に惹かれて。 p.106「優れたアルピニストは死ぬもんや。死ぬことを求めているわけではないけど、そういう場所に行くんやから。」2025/05/13
志村真幸
1
著者は山岳写真家・ライター。 本書は、2014年に出た単行本の文庫化/増補版。4篇が新たに加えられている。 富山・立山連峰にある剱岳に関わりのある13人の登山家、山小屋主人、山岳警備隊員がとりあげられている。本人へのインタビューをもとに、登山を始めたきっかけ、剱岳との出会い、そこに移住したり働いたりするようになった理由といったものが並べられていく。それらを通して、剱岳の魅力が見えてくる仕掛けになっているのだ。 ただ、剱岳に思い入れのあるひとでないと、読んで共感するのは難しいのではないかと感じた。2022/01/27