感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
57
どくとるマンボウこと北杜夫さんの山に関するエッセイ中心に、短歌と自伝的小説も加えたエッセイ選集。10代の頃ユーモア溢れる『どくとるマンボウ航海記』と出会って、北さんのエッセイの面白さにはまり、片っ端からマンボウ物のエッセイを読んだ。その北さんが亡くなれてもう11年も経つが、読メでこの本を知って、懐かしくなり購入した。いろいろな本から集めた選集のため、北さんの同じエピソードについて繰り返し登場するが、ユーモアある内容と、違う本でそれを何度も読んでいたためか、覚えていたものも多く大変懐かしく読むことができた。2022/02/27
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
42
北杜夫といえば、船乗りぷくぷくやどくとるマンボウから「海」というイメージ。だが、旧制松本高時代の上高地や穂高への登山やヒマラヤ遠征隊に医師としての参加から「山」も好まれていたのを知った。本書は山登りや昆虫採集で訪れた自然など山に関するエッセイをまとめたもの。登山の装備も不十分でやっけもなく雨が降ると油紙をかぶったというのには驚いた。「山は美しく壮麗でわれわれの精神に何者かを与えてくれる。しかし、山は怖い。山の怖さを本当に知って、その上で慎重に謙虚に山に登ってほしいと願わずにはおれない」という言葉が印象的。2019/11/24
Shoji
40
北杜夫さんがかつて執筆した山に関する随筆や手記を集めたものです。「青春の山」とのタイトルですが、戦争時代が北杜夫さんの青春期と重なっており、やや戦争文学的な趣きも感じました。山歩きを趣味とする私にとっては楽しく読むことが出来ました。2020/05/15
gtn
27
山というより、昆虫に親しむため、敗戦の年、旧制松本高校に入学。将来生物学者を志望していたが、「おっかない」父茂吉から医者になれと命令され絶望する。そんな自分を救ったのは山だった。峠の頂上から穂高の偉容に触れ、神経衰弱が嘘のように消え去ったという。また、今まで興味がなかった父の歌集を手に取ることによって、父が権力者から崇拝の対象に変わる。ただ、著者のようなケースは異例。心底で父を受け入れたいという思いがあってこそ。親は、子の夢を決して摘むべきではない。2023/01/31
フンフン
9
新刊ではなく既発表の文章のうち山に関する文章を集めたもの。繰り返しが多く、既読のものも多かったが、昔読んだ頃のことが思い出された。あのころは私も若かった。高校時代に読んだ『白きたおやかな峰』をまた読みたくなった。2025/09/30
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