内容説明
不世出の釣り師、ツチノコ博士、山村民俗の語り部として文名を馳せた。異才・山本素石。その熱狂とロマンと哀愁に満ちた珠玉作を4テーマに振り分け、28篇を厳選、傑作集として編まれた一冊。素石の生涯が知れる熊谷栄三郎氏の解説も資料性が高い。失われつつある昭和の山村風景の貴重な記録でもある。
目次
1 山中漂泊(飢餓のすなどり;山野秋邨先生 ほか)
2 異界草紙(夜道の怪異;志明院の怪 ほか)
3 辺境異聞(山小屋の夜語り;奥美濃夜話 ほか)
4 山人挽歌(陸封型;廃村の夜 ほか)
著者等紹介
山本素石[ヤマモトソセキ]
1919年、滋賀県甲賀郡(現・甲賀市)甲南町生まれ。天理教滋京分教会長、ノータリンクラブ会長などをつとめるかたわら、日本各地の山地溪谷を探訪し、山村と溪流釣りにまつわる数多くのエッセイ・紀行を世に送り出した。本名・山本幹二。1988年、京都市北区にて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
7
16年10月ヤマケイ文庫。単行本は92年朔風社。同レーベル・同著者の『新編 渓流物語』とは段違いの面白さ。『新編〜』は朔風社HPによると…著作隣接権の問題でヤマケイと揉めている。法律上のリスク回避のために、時代や作風の異なる数編をねじ込み“新編”にし、結果バランスを崩し、全体の魅力まで失っている。一方、こちらは“傑作集”を謳っているだけあって撰が練れている。著者の生い立ちや生活上の悩み、師匠から受け継ぐもの…と、自然と対峙するにおいての著者の心持ちがみえる仕立てになっているから、十分に感情移入できるのだ。2017/07/28
isbm
1
★★★2020/08/02
ちば
1
師走だってのに早くも小川でのハヤ釣りが恋しい…。彩りが足りないのだ。2017/12/20
toshokan-no-hito
1
昔から山本素石という人がいて釣りの随筆を書いていることは知っていた。この度初めて手に取ってその抜群の面白さと味わい深さに恐れ入った。2017/05/28
ナオ
1
昔、渓流釣りをやっていた頃を思い出した。2016/11/16
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