内容説明
神よ、晴れてくれ!そんな願いもむなしく、山頂を目前に悲劇の幕は落とされた。飢え、凍傷、そして仲間の死。ズタズタに傷ついた肉体を引きずりながら、松田宏也は孤独の下山を続ける。1982年5月、下山を決意してから19日目、生死の縁をさまよいながらも、奇跡的に救出されるまでを描いた迫真のドキュメント。
目次
頂上に騙された
なぜ突っ走ったのか
神よ、晴れてくれ
魔の山をさまよう
トランシーバーが凍った
菅原が転落した
テントが消えた
菅原と別れた
幻聴を聞いた
決死の絶壁
火の鳥になりたい
足よ手よ、僕はまた登る
著者等紹介
松田宏也[マツダヒロナリ]
1955年、大分県佐伯市生まれ。1978年、同志社大学経済学部卒。大学時代に山岳同好会に所属し、アラスカ・ヘイズ山遠征などの登山経験を積む。1978年、日本ペイント株式会社に就職。1979年、市川山岳会に入会。1982年、同会のミニヤコンカ(中国:7556m)遠征に参加し、菅原信隊員とともに頂上に肉薄するも荒天に遭遇。下山を決意してから19日後に奇跡の生還を果たす。凍傷のために両足、両手指を失うが、約500日の闘病生活の後に日本ペイントに復職
徳丸壮也[トクマルソウヤ]
1947年大分市生まれ。1969年早稲田大学第一政治経済学部卒業。テレビ番組の企画・構成・制作にたずさわったのち、作家活動に入る。産業社会の動向を取材し、ライフスタイルを分析して、社会の変化、マーケティングのトレンドを論評する。ビジネス・ノンフィクションやマーケティング・トレンドをテーマにした著書多数。現在はコミュニティ・プロデューサーとしてまちづくり活動に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuji
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