内容説明
悪天候、道迷い、転・滑落、ケガや病気など。山に潜む数々の危険の回避策と対処法を学ぶ。
目次
リスクマネジメントって何だ?
1 登山のプランニング
2 無雪期のリスクマネジメント
3 ビバークする
4 危険生物に備える
5 セルフレスキュー
6 雪山でのリスクマネジメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
46
少ない頁数でポイントを押さえ山以外でも役立ちそうな良書。救命救急講習受講経験はあるが、本書の菊池敏之氏の言葉が印象的。「危険」が最も危険なのは、その危険を察知できない事。シュミレーションできない、危険な事を危険だと考えられないという。何故か?例えば身近な熱中症。どういう状況下どのような経緯を辿るか、初期の身体の異変等解り易い。自身の認知バイアス(潜在的な思考の偏りや歪み)を振り返りたくなる。地図は断然紙派だけど機内モードでも使用可能なジオグラフィカも利用。地図や天気図読むのは好き。ロープワーク覚えたい。2022/06/19
maya
12
危険を察知したり危険な事を危険だと考えられるようになるには、多少危険に身をさらし身体の感性を磨く事も必要かと感じた。良い例がPart6「雪山でのリスクマネジメント」の、転・滑落の項に書かれている。…何度も繰り返しセルフケアの体勢を覚えておく…(登山学校が楽しそう)、ビバークも体験したい。大人はもちろん特に子供は身をもって体験する事が大切。そうするのが難しい世の中だけど。Part5「セルフレスキュー」足のトラブルの項は、痙攣等経験ないが、レース序盤で捻挫しても完走した友人の話も含め、対処方を覚えておきたい。2022/06/19
にゃーごん
4
図書館本だけど家に置いておいた方がよさそう。読み応えがあって覚えられないので、定期的に手に取ったり山行前に読み返したりした方がいい。道迷いから怪我、事故、危険生物、悪天候、雪山まで、山でのさまざまなトラブルの対処法が1冊にまとまっている。やっぱりツェルトとポイズンリムーバーは用意しようかな。ファーストエイドキットの中身も見直さなきゃ。身近なものを使った応急手当て方法も参考になる。いつか雪山に行くときには必ず滑落訓練を受けよう。2020/09/25
Mik.Vicky
3
その辺の里山しか登らない。雪が積もっている山には登らないので、それほど危険ではないとは思うが、それでもやはり危険は付きまとう。特に独りで人気がない山に登るので、転んで骨折し、スマホが通じない場合は餓死・凍死してしまうかもしれない。どうしよう。2020/12/13
ケイ
2
既存の多くのこの分野の本は気象、ロープワーク、セルフレスキュー等それぞれの章ごとに1冊の本が出来上がるくらいのボリュームになるところ、本書は150ページで上手く収めてある。広く浅くという感は否めませんが写真が豊富で分かりやすく、山の危機管理に興味を持った人の最初の取っ掛かりとしては良いのでは。2020/07/17
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- 和書
- 地域研究・地域学習の視点