出版社内容情報
自由,尊厳,正義,民主主義,非暴力,笑い…
人々はそのとき何を求めて立ち上がったのだろうか。そして、今も何を求めつづけているのだろうか?
「エジプト1月25日革命」を中心に、時間軸・空間軸をこえて「アラブの春」における数多の声を再生する
----------------
〈目次〉
序言
総論 ストリートを生きるグローバルな身体――「エジプト1月25日革命」を中心にみた「アラブの春」の歴史人類学 大稔哲也
第Ⅰ部 歴史のなかの「アラブの春」
第1章 エジプトと民主主義――議会・憲法・革命の歴史から 池田美佐子
第2章 群衆の力、組織の力――2011年3月の憲法改正とは何だったのか 竹村和朗
第3章 「国家のイデオロギー装置」の揺らぎ?――政治変動と新旧メディアの役割検証 千葉悠志
コラム① 「アラブの春」は革命なのか?――フランス革命史からの問い 早川理穂
コラム② 革命大陸ラテンアメリカからみた「アラブの春」 内藤順子
第Ⅱ部 もつれあう革命のアクターたち
第4章 「4月6日運動」の貢献と限界 萩原優
第5章 1月25日革命以降のイスラーム諸勢力の競合と言説――信仰と権力をめぐって 黒田彩加
第6章 「1月25日革命」とコプト正教会――民主化とマイノリティ問題の不協和音 三代川寛子
第7章 革命と女性――エジプト2011年革命の最初の1年間をふりかえる 後藤絵美
第Ⅲ部 日常性と身体からみた「アラブの春」――「アラブの春」のフィールドへ
第8章 家族関係から考える、広義の「1月25日革命」 鳥山純子
第9章 「エジプト1月25日革命」における自警互助組織の創発的形成 大稔哲也
コラム③ 映画にうつる革命の息吹――「エジプトの二人の娘」より 後藤絵美
コラム④ 詩が刻んだエジプト革命 師岡カリーマ・エルサムニー
コラム⑤ 「アラブの春」の音楽 大稔哲也
コラム⑥ 続・「アラブの春」の音楽 大稔哲也
第Ⅳ部 空間的比較のなかの「アラブの春」
第10章 「チュニジア革命」と空間的比較考察の試み 鷹木恵子
第11章 抵抗の「源泉」から考える「シリアの春」 岡崎弘樹
第12章 抗議する民衆の行動主体と文化的営為――イランとエジプトの比較から 山岸智子
コラム⑦ モロッコと「アラブの春」 齋藤剛
コラム⑧ 忘れられた春――イエメン 大坪玲子
コラム⑨ イエメンの「アラブの春」にて 馬場多聞
コラム⑩ 混迷深まるリビアからみえるもの 上山一
おわりに
内容説明
「エジプト1月25日革命」を中心に、時間的・空間的比較をとおして「アラブの春」における数多の声を再生する。
目次
総論 ストリートを生きるグローバルな身体―「エジプト一月二十五日革命」を中心にみた「アラブの春」の歴史人類学
第1部 歴史のなかの「アラブの春」(エジプトと民主主義―議会・憲法・革命の歴史から;群衆の力、組織の力―二〇一一年三月の憲法改正とは何だったのか;「国家のイデオロギー装置」の揺らぎ?―政治変動と新旧メディアの役割検証)
第2部 もつれあう革命のアクターたち(「四月六日運動」の貢献と限界;一月二十五日革命以降のイスラーム諸勢力の競合と言説―信仰と権力をめぐって;「一月二十五日革命」とコプト正教会―民主化とマイノリティ問題の不協和音;革命と女性―エジプト二〇一一年革命の最初の一年間をふりかえる)
第3部 日常性と身体からみた「アラブの春」―「アラブの春」のフィールドへ(家族関係から考える、広義の「一月二十五日革命」;「エジプト一月二十五日革命」における自警互助組織の創発的形成)
第4部 空間的比較のなかの「アラブの春」(「チュニジア革命」と空間的比較考察の試み;抵抗の「源泉」から考える「シリアの春」;抗議する民衆の行動主体と文化的営為―イランとエジプトの比較から)
著者等紹介
大稔哲也[オオトシテツヤ]
早稲田大学文学学術院教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。専門分野:中東歴史人類学、中東社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。