出版社内容情報
王の表象を文学作品のなかから読み取り、その作品が成立した時代と社会における王と王権の認識とイメージをとらえて、王権観の時代的・地域的な差異を明らかにしようとする試み。青山学院大学総合研究所の叢書の1冊。
内容説明
王権の表象を広義の文学作品のなかに読み取り、それぞれの時代と社会がもつ王および王権のイメージをとらえ、王権観の時代的・地域的な差異を明らかにする。
目次
第1章 皇帝にふさわしい人物―ローマ元老院貴族の皇帝観
第2章 “やまとことば”の記述と古代王権―非漢語圏における漢字の受容と固有語文の形成序説
第3章 日本古代の天皇―王権と宗教
第4章 一世源氏の物語としての『源氏物語』―皇族・王朝・天意
第5章 武勲詩に見るフランス中世王権像―初期ギヨーム詩群の歴史的考察
第6章 中世後期のフランス王のイメージ―至高の裁判官―理論と実践
第7章 フランス・ルネサンス期の文学に見る王権の表象―「神の王国」「魔の王国」
第8章 王権を支えた歴史解釈―テューダー朝の正統史観とシェイクスピア史劇
著者等紹介
渡辺節夫[ワタナベセツオ]
1947年山梨県生まれ。1972年東京大学大学院人文科学研究科(西洋史専攻)修士課程修了。1985年博士号(第3期、パリ第1大学)取得。現在、青山学院大学文学部史学科教授。専攻分野:ヨーロッパ中世の貴族制社会と王権(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 海中記