内容説明
進展するトランスナショナル関係。「国益」と「人類益」が相克する現代世界。グローバリゼーションの進展によって形成された脱国家的なアクターやアイデンティティは、伝統的な国家や国際関係とどのように関わり合っていくのであろうか。
目次
国境を越える国際関係論
1 国家を超えて―共通のアイデンティティを求めて(情報革命とトランスナショナル関係論;地球市民と地球市民社会 ほか)
2 国家を割って―共治の統治システムを求めて(エスニシティとエスニック・ネットワーク;新しい権力分掌の理念と形―北アイルランド社会の共有をめざして)
3 国家と共存して―共通の安全と紛争解決(地球規模問題の解決をめざして―「もう一つのガヴァナンス」とNGOネットワーク;WTOにみる多国間主義と紛争解決 ほか)
著者等紹介
吉川元[キッカワゲン]
神戸大学大学院法学研究科教授
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