内容説明
本書は、主に二〇世紀以降の歴史的事実に基づいて製作された映画を紹介するガイドブックである。紹介する映画は、史実に忠実であるとともに、内容的、映像的に「時代」を正確に観せてくれる作品に限った。したがって、ストーリーはまったくのフィクションでも、“当時”を表現している作品も含まれている。
目次
ズールー戦争野望の大陸―二〇世紀、植民地時代への第一歩
日本海大海戦―日露戦争、バルチック艦隊の敗北
レッズ―ロシア革命、ジョン=リードの半生
ザ・トレンチ―第一次世界大戦、ソンムの戦いの真実
大地のうた―インド・ベンガル地方、寒村の生活
砂漠のライオン―ベドウィン族のイタリアへの反乱
アンジェラの灰―アイルランド、貧困の様相
1900年―イタリア、ファシズムへの道
ベント堕ちた饗宴―ナチス=ドイツによる同性愛者の虐殺
戯夢人生―日本による台湾支配の五〇年〔ほか〕
著者等紹介
伊藤弘成[イトウヒロナリ]
1952年東京生まれ。中央大学大学院修了。学生のころより、映画プロダクションなどにて映画製作の現場を体験し、自らも自主製作映画を多数製作するほどの映画好きである。教職に就き、長年、世界史を担当する。生徒に歴史を実感させるために、授業の中に映画の内容を組み入れる形態を立案する。現在、京華女子中学・高等学校教諭。全国高等学校演劇協議会理事、東京都高等学校文化連盟理事、東京私立中学高等学校協会文化部演劇部門会長を兼任
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