内容説明
「ブルジョワ史学」と「マルクス史学」の狭間で苦悩する歴史家たちの軌跡をたどり、20世紀ロシア歴史学の真相に迫る。
目次
第1章 ソ連史学の光と闇(マルクス主義歴史家の養成;ラニオン歴史研究所;プラトーノフ事件;「ポクロフスキーと彼の学派」にたいする批判;戦後のソ連史学―その開花と試練)
第2章 岐路に立つ歴史家たち(V・O・クリュチェフスキー;クリュチェフスキー学派の歴史家たち;苦悩のなかのソ連史家たち;プラハの亡命ロシア人歴史家たち)
第3章 歴史学における1928/29年(1928年夏、歴史家たちのオスロ;社会経済史家たちと唯物史観;日本における社会経済史学派の台頭;ソ連史学と日本)