出版社内容情報
東洋文庫の創設者であり、愛書家であった岩崎久彌(三菱第3代社長)は日本・中国の古典籍を数多く収集した。三菱創業150周年を記念して、書物文化の歴史を彩るそのコレクションの数々を紹介する。
目次
第1章 国宝と重要文化財(毛詩―存第六唐蟋蟀詁訓伝;春秋経伝集解―存巻第十 ほか)
第2章 古写本と古刊本(梵語千字文;百万塔陀羅尼 ほか)
第3章 近世初期の書物文化―古活字版と絵本(勧学文;日本書紀 ほか)
第4章 江戸時代の文学―絵入版本の楽しみ(絵入 好色一代男;西鶴ひがむさくら ほか)
第5章 浮世絵の名品(浮世續絵尽;団扇絵づくし ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
12
すごい作品が多数のせられています。御成敗式目や貞観政要は少し感動しました。東洋文庫の歴史がわかるのもよかったです。2021/04/23
Ohe Hiroyuki
3
岩崎久彌氏が1924年に設立した、東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館である東洋文庫には、同氏自身が蒐集した岩崎文庫なる文書群がある。▼本書は、三菱創業150周年を記念して催された岩崎文庫の展覧会に合わせて発刊された者である。▼カラー図録であり、子どもも手に取れる気軽さがある。一方、内容は随分と本格的であり、特に第1章は、古典の読み方について解説してくれるほどの親切な内容となっており、我が国の古典入門書とすら位置づけられる良書である。時々手に取って見返すのもまた一興であろう。2021/02/28