内容説明
自然科学的「世界の数量化」に抗し世界の「質」を問う哲学へ。科学者から哲学者へと変貌を遂げた3名が論じる神と自然、魂の存在―彼らの思索を追い、フロイト、トーマス・マン、漱石、足穂らへの影響も明らかにする。
目次
第1部 グスタフ・テオドール・フェヒナー(魂は物理的に計測できるか;フェヒナーにおけるモデルネの「きしみ」;『ツェント‐アヴェスタ』における賦霊論と彼岸 ほか)
第2部 エルンスト・ヘッケル(ダーウィンからヘッケルへ;ゲーテとヘッケル;個体発生・系統発生・精神分析 ほか)
第3部 ハンス・ドリーシュ(「エンテレヒー」の行方;ハンス・ドリーシュと超心理学)
著者等紹介
福元圭太[フクモトケイタ]
1960年生まれ。大阪外国語大学ドイツ語学大学院修士課程修了。ベルリン・フンボルト大学、ボン大学留学、ミュンヒェン大学日本センター客員講師。現在、九州大学大学院言語文化研究院教授。九州大学博士(文学)。ドイツ文学・思想研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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