内容説明
モスクワ大公国の中心都市から全ロシアのツァーリの権力の中心に発展したモスクワ。18世紀、ピョートルによって「ヨーロッパへの窓」として建設された帝国の首都サンクトペテルブルク。ロシアの歴史のはじまり、文化と宗教がはじまった古都、今は独立ウクライナの首都キエフ。―魅力あふれるロシアの三都物語。
目次
第1部 モスクワ(はじめに―町の骨格;川のほとりに誕生;成長の条件 ほか)
第2部 サンクトペテルブルク(沼沢地の上のヨーロッパの窓;ペテロパウロ要塞とペテロパウロ聖堂;海軍省と冬宮、エルミタージュ ほか)
付節 キエフ(古都の栄光;多彩な国際色;モンゴル(タタール)の襲来 ほか)
著者等紹介
中村喜和[ナカムラヨシカズ]
1932年生。一橋大学卒業。現在、一橋大学名誉教授
和田春樹[ワダハルキ]
1938年生。東京大学文学部西洋史学科卒業。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょっかん
3
モスクワ、ペテルブルク、キエフの3都市に焦点を当て、歴史を記述した本。イラストが多いため、楽しんで読める教科書のようだった(山川だから教科書みたいになるのは当たり前かもしれないが)。本書の構成上仕方のないことだが、場所を基準に各々歴史を解説しているため、歴史の流れが掴みづらいと感じた。ロシアの歴史を知るというより、観光のガイドブックとして読む方が良いと思う。2019/04/15
nitti
0
ロシア旅行の準備として読んだが、基本的なロシアの歴史と地図が頭に入ってない身としてはあんまりしっくりこない内容だった。もっと入門編から読むべきか。2017/04/03
sarara0904
0
キエフ公国勃興のころ、キリスト教化したころの記述は他の歴史書ではあまり触れられていないので、巻末のキエフの章は興味深かった。キエフ公国が東ローマ帝国やモンゴルの影響を受けつつ発展していく概略を追うと、のちのロシアの源流を見る感じがしてますます興味が深まった。2015/03/15
よこ山
0
山川らしく3都市の歴史を中心にしたガイドブック。キエフはおまけ程度なので、興味ある人は他も参照にするのが良さそう。2014/08/19
カコ
0
3都市の地域史。流し見なので再読してもよい。2022/01/05