出版社内容情報
19世紀初頭、江戸幕府はロシアとの紛争を経験した。
この紛争は全国に伝えられ、海外からの脅威に市民は危機感を持つこととなった。
なぜこのような紛争が起こったのか。
当時の北太平洋地域の情勢と幕府の対応などから事件の真相に迫る。
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〈目次〉
はじめに
第1章 ロシアの対日関心と蝦夷地接近
第2章 北方への関心とラッコが変えた近世日本の国際環境
第3章 ラクスマンの来航と信牌
第4章 新たな対ロシア政策と蝦夷地政策の展開
第5章 レザノフの長崎来航
第6章 文化露寇事件-鎖国祖法に試練
第7章 事件情報の沸騰と幕府
おわりに
【目次】
内容説明
19世紀初めに、日本とロシアの紛争があった…!江戸幕府が初めて経験するロシアとの紛争を知る。当時の北太平洋地域の情勢と幕府の対外政策の真相にせまる。
目次
第1章 ロシアの対日関心と蝦夷地接近
第2章 北方への関心とラッコが変えた近世日本の国際環境
第3章 ラクスマンの来航と信牌
第4章 新たな対ロシア政策と蝦夷地政策の展開
第5章 レザノフの長崎来航
第6章 文化露寇事件―鎖国祖法に試練
第7章 事件情報の沸騰と幕府
著者等紹介
藤田覚[フジタサトル]
1946年 長野県生まれ。現在 東京大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
124
文化露寇事件は単純な対外紛争でなく、日本史の大転換点といえた。帝政ロシアは領有したシベリアとアラスカの食料確保のため対日通商が必要としたため、漂流民送還を口実に日本と交渉しようとしたが、突然現れた北の脅威に慌てた幕府はまともに対応しなかった。これに怒ったレザノフは樺太と択捉島で幕府の出先機関を攻撃したが、ロシア側の内紛がなければ蝦夷地侵攻もあり得た。外交失策による幕府の威信失墜から鎖国祖法観が生じ、朝廷に報告したのが黒船来航時に天皇が外交に口出しする先例となった。いわば幕末動乱の種をまいた事件だったのだ。2026/03/10
MUNEKAZ
14
ロシア船が樺太と択捉島の日本人居留地を襲撃した文化露寇事件。その発生までの日露間の交渉を追った一冊。ロシアの通商要求に対し、曖昧な態度ではぐらかした幕府側の対応。日本側の意図を読み違え、実力行使に暴走したレザノフ。外交の失敗から戦争へと至る過程のお手本のような話であり、色々と学ぶべき部分も多い。また「貿易か、攘夷か」「外国との交渉を天皇の報告するのか」「鎖国は祖法か」など、ペリー来航時の論点が全て表れているのも興味深い。結局、露側の事情で何とかなってしまっただけで、先送りされた問題は幕末に大爆発するのだ。2026/03/26
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