出版社内容情報
学習院大学では、日本史・東洋史・西洋史が一体となって歴史学の学びが始まる。2008年には「アーカイブズ学」の研究教育を行う日本で初めての大学院課程としてアーカイブズ学専攻が開設された。その特色ある歴史教育に加え、大学の学問としての歴史学の魅力と意義を紹介する。
内容説明
史料から描く歴史像。問題意識をもち、史料に対して真摯に向き合う歴史家の姿勢や作業から、歴史学がもつ魅力・歴史学を学ぶ意義を考える。
目次
日本史(「壬申の乱世代」からの世代交代;伊勢宗瑞の小田原入部―明応年間の相模トラフ地震の観点から;宗門人別帳を解く―山村の人の流れ ほか)
東洋史(下級官吏の目から見た秦の社会―簡牘史料の世界;中国古代の姓氏の歴史;旅行記に歴史を読む―竹越与三郎の見た「インドシナ」)
西洋史(「カピトリウムのコンスル表」―ローマ帝政成立期の歴史観;中世イタリアの書簡史料との日々―史料との出会いと格闘;閲覧室の経験、文書の手触り―エクス、アルジェ、パリ ほか)