内容説明
幕末維新の動乱と最後の将軍徳川慶喜。徳川慶喜は幕府の将来を担うエースとして期待された。慶喜もそれを自負し、困難な政局に立ち向かっている。それでも内外の危機は、将軍一人の力ではどうにもならない。慶喜は手のひらを返し、江戸開城を選んだ。静岡に移ってからの慶喜の後半生、新しもの好きの慶喜は趣味の世界を極めようとした。どこかでつながっていたとしても、二つの生き方を徹底したのである。
目次
幕末政局と徳川慶喜
幕政の混迷と「強情公」
「二心様」の苦悩
将軍慶喜の大政奉還
クーデターと江戸開城
維新の復権へ向けて
著者等紹介
松尾正人[マツオマサヒト]
1948年生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得。専攻、日本近代史。現在、中央大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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