出版社内容情報
法然は人間の平等を説き、共に支え合う社会をめざした。法然の歩みをたどる中で、その思想が登場した歴史的背景を解き明かすとともに、専修念仏が迫害された要因を最新の研究成果から考察する。
平 雅行[タイラマサユキ]
著・文・その他
内容説明
貧しい人、愚かな者、劣った人…、社会から見捨てられがちな人びとへの共感が、法然を独創的な思想家へと成長させた。人間の平等を説き、その能力差を否定して、人びとと共に生きる道を探った法然。
目次
鎌倉新仏教史観と法然
1 法然の前半生の歩み(法然の出家;浄土教と在俗出家;聖としての法然)
2 法然の思想(法然と浄土教;『選択本願念仏集』;法然の人間観 ほか)
3 建永の法難と法然(弾圧の経緯;安楽らの死罪;1207(建永2)年2月の太政官符 ほか)
法然思想の現代的意味
著者等紹介
平雅行[タイラマサユキ]
1951年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、大阪大学博士(文学)。専攻は日本中世史・古代中世仏教史。現在、大阪大学名誉教授・京都学園大学人文学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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