内容説明
今様狂いの宮様がどうした具合か帝位についた。少々奇妙なその性癖ゆえに、「暗主」と揶揄された後白河の政治は、芸能民・手工業者とともに遊興のなかにあり、白河院・鳥羽院の政治から逸脱していく。その一方で、この時代は「聖代」を実現するため、信西・二条天皇・清盛などが徳政を行った時代でもあった。あざやかなコントラストのなか、やがて後白河をめぐる葛藤が、武家権力の中世を招きよせていく。
目次
臨終の光景
1 その人格
2 遊興の王権
3 政治の仕組み
4 後白河院政を支える人びと
5 平氏と後白河
6 新制・徳政
7 内乱を越えて
著者等紹介
遠藤基郎[エンドウモトオ]
1963年生まれ。東北大学大学院博士課程修了。専攻、日本中世史。現在、東京大学史料編纂所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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