内容説明
平泉の夢と北の歴史の可能性。平泉の文化と奥州藤原氏の歴史は、古代末期の日本社会がもっていた多様で豊かな可能性を示すものでした。平泉文化は、京都文化の単純な模倣でなく、日本国の枠を超えた「東アジアのグローバルスタンダード」というべき国際性を有していましたし、奥州藤原氏もまた、日本国から自立して北方世界を支配した、「北方王国」ともいえる権力でした。本書は、近年の研究で認識が一新した奥州藤原氏と平泉の世界を訪ねます。
目次
北方王国の夢
1 奥州藤原氏誕生―初代清衡(その1)(清衡の誕生と父母;「奥六郡の主」安倍氏と清原氏;北緯39度ラインと40度ライン ほか)
2 平泉開府と「奥羽仏教王国」構想―初代清衡(その2)(衣川から平泉へ;清衡時代の平泉館;中尊寺と仏教都市平泉 ほか)
3 天下三分―二代基衡・三代秀衡(「奥の御館」の乱と基衡時代の開幕;毛越寺建立と基衡の試練;陸奥守藤原基成と基衡 ほか)
流産した北方自立の道
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