内容説明
ピエモンテの谷に住む異端の末裔ヴァルド派。宗教的迫害を生きぬいてきた彼らが、存亡の危機を迎えたのは、17世紀末、時代はすでに「啓蒙の世紀」。谷を守るため、ヨーロッパの啓蒙空間をかけまわるヴァルド派と、彼らを支えたヨーロッパ諸勢力の意外な結びつきを通して、錯綜するヨーロッパの近代を考える。
目次
1 異端者たちとの出会い
2 栄光の帰還
3 プロテスタントの環
4 よみがえった記憶の谷
著者等紹介
西川杉子[ニシカワスギコ]
1963年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了。ロンドン大学ユニヴァーシティ・コレッジ大学院修了(Ph.D.取得)。現在、神戸大学文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。