目次
序章 クラブが創った国アメリカ
第1章 植民地期・独立革命期の結社
第2章 西部開拓期・南北戦争期の結社
第3章 第一次世界大戦・大恐慌期の結社
第4章 第二次世界大戦・冷戦期の結社
第5章 現代アメリカ結社の底流
著者等紹介
綾部恒雄[アヤベツネオ]
国連ユネスコ企画専門員、九州大学、筑波大学、京都文教大学教授(副学長)、この間スタンフォード大学、ペンシルヴェニア大学、マッギル大学の客員教授などを歴任。城西国際大学人文学部客員教授。筑波大学名誉教授。文学博士
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感想・レビュー
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えふのらん
2
アメリカ史の裏側を覗かせてくれる本でとてもよかった。白人黒人双方の信仰を通じて解放を訴えた黒人教会、それと互助的に拡大した女性解放運動。教科書として普通選挙権に注目するところだが、制度上の成果を越えて女性の議論は労働時間や最低賃金の問題へと波及し、さらには児童労働の禁止にもつながっていく。肌の色をめぐる価値観の対立が性差へと向かい、共通の敵と味方を見つけるうちにいつの間にか権利拡大に向かっているのが実にアメリカらしい。なお女性解放運動のあとには男性運動が盛り上がったというが、この反動も「らしさ」のひとつ2023/01/29
てり
0
色んな組織があるもんだなぁと感心しながら面白く読めた。紹介できなかったものとして、あとがきに並べられたもの(全米ライフル協会やロータリークラブやYMCAなど)も有名なものが多くどれも興味をそそる。アメリカらしく多くの組織で宗教性の高さを感じる。男性運動というものがあるのも初めて知った。2022/06/12