目次
序章 中国の歴史と道教
第1章 道教の起源―先秦~後漢
第2章 信仰と諸経典の形成―後漢~六朝末
第3章 統合と成熟―六朝末~五代
第4章 変容と新たな歩み―宋遼金元
第5章 伝統の継承と多様化―明~清
第6章 近代化の混乱と再出発―中華民国~現在
著者等紹介
横手裕[ヨコテユタカ]
1964年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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R
21
道教が辿ってきた歴史を解説した教科書的な本でした。当然ながら、中国史と密接にかかわりあっていて、漢から清、現代にいたるまでの各王朝の皇帝とどうかかわってきたか、仏教や儒教と交わり、宗教的な性格の変遷していく様が非常に面白いと感じました。現代における道教の状態も大変興味深いけども、宗教として否定や肯定を繰り返してきた、中国にける宗教のありかたまで考える機会になって面白い読書となりました。2017/10/28
ヨシツネ
1
触りだけしかない2018/10/31
木倉兵馬
1
風水の関連資料として使えるかな? と思い読みました。読了して考えてみると、見事に扱っている話題が違っていました……。とはいえ、面白くはありました。老子と莊子の接近、五斗米道などの発生、仏教との対立、支配階級からの弾圧と崇拝、などなど様々なことを学べましたね。道教あるいは道家と言っても、時代ごとにどんな集団を指し示しているかよく考える必要があるということをよく覚えておきたいです。2018/02/04
niwa
1
宋までは比較的詳しいが、明清以降は駆け足で記述に疑問点も残った。巻末の著者紹介によれば、専門が宋のようなので仕方ない。それでも無為自然から房中術まで幅の広い道教の歴史を一冊にまとめられており、日本語の道教史の入門書としては良いと思う。2017/04/20