出版社内容情報
東欧・ロシアの広大な地域に暮らすスラヴ諸民族の歴史は、ロシア史と東欧史の二つの枠組みで別々に論じられてきた。本書では、諸民族の相互関係の歴史として通観する。
1986年に刊行された『民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア』の歴史に関する部分に現代の動向を加筆し、再構成。1990年代の旧ユーゴスラヴィア紛争、ロシアのウクライナ侵攻(2022年~)など、スラヴ民族間の衝突を読み解くための良書。
内容説明
ユーゴスラヴィア解体、ロシアのウクライナ侵攻―。衝突を繰り返すスラヴ世界の歩みを「民族相互の関係史」で通観する。世界史におけるスラヴ諸民族の役割とは?
目次
第1章 スラヴ民族とは(スラヴ民族とは;国家形成以前のスラヴ人 ほか)
第2章 スラヴ民族の言語と宗教(スラヴ民族の言語;スラヴ民族の宗教)
第3章 スラヴ民族の歴史(キリスト教の受容と国家の形成;ビザンツ帝国とスラヴ民族 ほか)
第4章 近現代世界におけるスラヴ民族(スラヴ世界と西ヨーロッパ;社会主義とスラヴ民族 ほか)
著者等紹介
伊東一郎[イトウイチロウ]
1949年生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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