内容説明
ブレグジットで国論を二分する混乱を味わったイギリスの、保守性と先進性のあいだで揺れる歴史をたどる!なぜ、イギリスはEUを離脱したか?先行きは不透明―新しい時代はどこに向かうのか?
目次
第6章 ヘゲモニー国家への上昇
第7章 伝統と革新の相克
第8章 パクス・ブリタニカの盛衰
第9章 福祉国家への道
第10章 コンセンサスの政治・サッチャー主義から二十一世紀へ
第11章 イギリス史におけるアイルランド
著者等紹介
川北稔[カワキタミノル]
1940年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Musa(ムサ)
12
下巻では名誉革命後の産業革命からジョンソン政権誕生までの英国史と、英国の目と鼻の先にある島国アイルランドとの関係、そしてアイルランドの中の英国である北アイルランドについて。私にとって特にこれまで英国との関係がわかっていなかったアイルランドについての内容は学びになりました。2022/12/26
Arisaku_0225
4
名誉革命後からEU離脱までの英国史を概説した本。イギリスは決して簡単に世界帝国を築き上げたわけでもないし、戦後にECに入ることをすんなり受け入れたわけでもない。いわゆる「ブリカス」と蔑む人に一読を薦めたい。ブリテンも苦労してるのよ…。内容が濃すぎるので、何回も読みたい。図書館本2022/04/21
Abercrombie
3
下巻は名誉革命後から現代まで+イギリス史におけるアイルランド。ナポレオン戦争、ヴィクトリア女王時代、両大戦等諸々うっちゃって、経済面の記述に終始し、ひたすら地味~。2021/01/02
Yanabod
2
名誉革命からブリグジット+アイルランドの歴史と主に政治・経済の側面から歴史が語られています。全体的に淡々と語られていますが、イギリスの歴史をより深く知るにはよい内容となっております。図解は少なめなので概論を知っている向けかな。2021/01/28
ihatov1001
2
英国の通史です。この下巻では十七世紀後半から現代までが扱われていて、最後はアイルランドの歴史もあります。300ページ超のボリュームのうち半分以上が20世紀に割かれているのが、現代は取り上げられる出来事が盛りだくさんであることがわかり、面白いです。2020/10/23