目次
第1章 日本史のあけぼの
第2章 東アジアの国際関係と律令国家の形成
第3章 律令制の展開と古代国家の変容
第4章 権門の分立と「武者の世」
第5章 分裂・動乱と民衆の成長
第6章 戦国動乱から天下統一へ
第7章 近世の国家と社会
第8章 近世社会の動揺と近づく近代
第9章 天皇制国家の成立
第10章 大日本帝国と東アジア
第11章 敗戦から経済大国へ
終章 二十一世紀の日本の課題
著者等紹介
宮地正人[ミヤチマサト]
1944年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。現在、前国立歴史民俗博物館長(名誉教授)・東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無識者
14
室町時代辺りからから面白かった。それ以前の時代は個別的に深掘りした本を読みたい。高校の教科書と併読したが、高校の教科書の行間が広すぎるのでむしろこっちから読んだ方がよいのかもしれない。おそらく最初の著作だったせいもあるが他の各国史シリーズのような章ごとの詳細な文献案内はなく、ザックリとした紹介しかしていない。改訂版が出るとしたら独学用にもそういう部分を充実してくれたら絶対買う。2020/09/24
無識者
7
欲を言うならば他の各国史シリーズ同様(全部のシリーズついているかはわからない)、参考文献にコメントをつけて欲しかった。私的には戦後史がそれなりに詳しく書いてあり、現在の社会情勢を考慮する上でも参考になるのでよかった。ただし、本来10冊ぐらいの物を一冊にしているので、自分なりに納得するようになるにはもっとたくさん読み込む必要がある。特に戦後のアメリカ史(経済・外交・軍事)は日本の戦後史と切れないものがあるので世界史体系にそこら辺の記述がないか立ち読みしに行きたいと思う。2019/12/08
じょあん
1
日本史全体の大枠を捉えるにはちょうど良い内容。ただし、まえがきにもある通り文化史の内容は簡略で不十分。2008年刊行だがすでに古くなってしまっているという感じのする記述もある。各時代、種々の事柄について最新の研究を基にした別の本で知識をアップデートする必要があるだろう。また、近年、グローバリズム、リベラリズムが先鋭化する中にあっては、本書に見える視点は一昔前の牧歌的なグローバリズム、リベラリズムの影響を抜けておらず、新たな検討を要するだろう。2019/04/29
janne
1
これはここ最近読んだ本で一番の傑作。2011/06/10
ichi
1
図書館で偶然、手にした1冊。私には小学生の息子がいるが、彼らが学校で習う日本史は、我々の習ったものと違うらしい。聖徳太子が紙幣の肖像から消えて久しいが、歴史上(教育の場)からも消えたらしい。平城京は「へいじょうきょう」ではなく、「へいぜいきょう」と読む。鎌倉幕府も、「いいくに(1192)つくろう・・・」ではなくなった。歴史に新たな頁が書き加えられることはあっても、書きかえられることはないと思っていた。しかし、最新の調査・研究によって謎は解き明かされ、誤りは訂正されているのだ。歴史はナマモノで鮮度が重要だ。2009/11/03