内容説明
武帝は、幸運の女神に導かれ、漢の第7代皇帝となったが、皇帝としてのスタートは順風満帆とはいえず、幾たびかの挫折を味わった。16歳の若き皇帝には十分な自覚も経験もなかったのである。しかし、武帝はその失意の中からたくましく成長し、漢を大帝国へと発展させていった。中国古代の皇帝支配は秦の始皇帝によって創業されたが、それを完成の域に高めたとされる武帝とはどのような皇帝であり、彼がめざした皇帝支配とはどのようなものだったのだろうか。
目次
秦皇漢武
1 呉楚七国の乱と武帝の即位
2 公孫弘の丞相就任と官界再編
3 側近官の登用と新たな皇帝支配の動き
4 武帝の死と領尚書事
著者等紹介
冨田健之[トミタケンシ]
1955年生まれ。九州大学文学部卒業。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。現在、新潟大学教育学部教授。専攻、中国古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。