出版社内容情報
なぜロシア正教トップは「プーチンの戦争」を称賛したのか!?イスラエルの入植活動を正当化するユダヤ教の「論理」とは?平和を尊ぶ仏教が戦争を容認する時と場合とは?コーランの「(不信仰者の)首を打ち切れ」はどう解釈されるのか……世界の宗教にはどのような「不殺生」についての「戒」や「倫理」があり、それが時と場合によりどのように「殺人肯定」「戦争容認」へと変化するのか。キリスト教(カトリック、プロテスタント、東方正教)、ユダヤ教、イスラームのほか、ゾロアスター教、ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教(初期仏教・上座部仏教、大乗仏教、日本の仏教)、中国の儒教、道教の各宗教を第一線の研究者が論考する。
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〈目次〉
序論 宗教と戦争を考える [鈴木董]
第一講 キリスト教の戦争論 [黒川知文]
――聖書と神学、クリスチャン(トルストイ、内村鑑三、ヴェーバーほか)の言説から
第二講 宗教戦争と民族紛争の本質構造 [黒川知文]
――十字軍、三十年戦争、パレスティナ戦争など
第三講 正教会(東方教会)の戦争論 [黒川知文]
――プーチン・ロシアにおけるビザンティンハーモニーの復活が意味するもの
第四講 ユダヤ教における聖戦 [志田雅宏]
――理念と実践のはざま
第五講 イスラームは「戦争」をどう考えるか [鎌田繁]
――クルアーンと古典的法学、「反体制派のジハード論」
第六講 ゾロアスター教の戦争イデオロギー [青木健]
――「世界最古の啓示宗教」とサーサーン朝ペルシア帝国
第七講 ヒンドゥー教の古典にみる「宗教と戦争」 [杉木恒彦]
――クシャトリヤ(戦士)の役割と救い
第八講 ジャイナ教の不殺生戒と戦争 [上田真啓]
第九講 仏教と戦争――持たざる者の平和論 [馬場紀寿]
第十講 大乗仏教から考える戦争と平和 [蓑輪顕量]
――『法華経』『涅槃経』を手がかりに
第十一講 「僧兵」から考える日本仏教と戦争 [大谷由香]
第十二講 儒教における「人を殺すべき場合」 [小島毅]
第十三講 道教と戦争 [横手裕]
総括 全講義を振り返って [鈴木董]
内容説明
なぜロシア正教会トップは「プーチンの戦争」を称賛したのか!?イスラエルの入植活動を正当化するユダヤ教の論理とは?平和を尊ぶ仏教が「武力の行使」を容認する状況とは?イスラーム世界でジハード(聖戦)はどう解釈されているか?世界の情勢や歴史を読み解くうえで欠かせない宗教と戦争の関わり。第一線の研究者らによる主要宗教の決定版的「戦争」論!
目次
序論 宗教と戦争を考える
第1講 キリスト教の戦争論―聖書と神学、クリスチャン(トルストイ、内村鑑三、ヴェーバーほか)の言説から
第2講 宗教戦争と民族紛争の本質構造―十字軍、三十年戦争、パレスティナ紛争など
第3講 正教会(東方教会)の戦争論―プーチン・ロシアにおけるビザンティンハーモニーの復活が意味するもの
第4講 ユダヤ教における聖戦―理念と実践のはざま
第5講 イスラームは「戦争」をどう考えるか―クルアーンと古典的法学、「反体制派のジハード論」
第6講 ゾロアスター教の戦争イデオロギー―「世界最古の啓示宗教」とサーサーン朝ペルシア帝国
第7講 ヒンドゥー教の古典にみる「宗教と戦争」―クシャトリヤ(戦士)の役割と救い
第8講 ジャイナ教の不殺生戒と戦争
第9講 仏教と戦争―持たざる者の平和論
第10講 大乗仏教から考える戦争と平和―『法華経』『涅槃経』を手がかりに
第11講 「僧兵」から考える日本仏教と戦争
第12講 儒教における「人を殺すべき場合」
第13講 道教と戦争
総括 全講義を振り返って
著者等紹介
鈴木董[スズキタダシ]
1947年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士。専攻はオスマン帝国史、比較史、比較文化。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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