出版社内容情報
ルネサンスとはフランス語で「再生」の意。
「文芸復興」という言葉に訳されることも多いが、ルネサンス文化についてどれだけ理解しているだろうか。
本書は関西大学の一般教養科目「ルネサンス文化に親しむ」の講義録を元に書かれている。
各章でとりあげる20のテーマを中心に、社会観、人間観、自然観、宗教観、女性観、医療観など、絵画をはじめとする芸術だけでない、キリスト教と異教の「調和」を重んじたルネサンス文化を分析する。
このルネサンス文化現象を把握するためには、東西ではなく南北に視座を置くとわかりやすくなる。
この「南北」という観点を重視しながら、新たなルネサンス像を提示していこう。
この本を入り口にしてもっと専門的な内容に入ってもらえるよう多くの参考文献を紹介している。また、日本史的な話題にも言い及んでいる章もあるが、世界史と日本史を横断的に学ぶことにも役に立ててほしい。
目次
天地照応―コスモロジーの時代
気候変動―寒冷化
商業の発展―地中海交易と東方貿易
融和と調和―ペトラルカによるキリスト教人文主義
時代の転換期―ペスト席巻とボッカッチョ
イタリアの平和―翻訳文化運動の所産
民衆の生活―カルダーノにみる食糧事情
女性の役割と蔑視、活躍した女性たち
一(普遍)から多(専門分科)へ
政治・経済―マキァヴェッリとボテロ〔ほか〕
著者等紹介
澤井繁男[サワイシゲオ]
1954年、札幌市生まれ。札幌南高等学校から東京外国語大学を経て、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東京外国語大学論文博士(学術)。元関西大学文学部教授。放送大学(大阪学習センター)非常勤講師。専攻はイタリア・ルネサンス文学・文化論。小説家・文芸批評家としても知られる。訳書『哲学詩集』(水声社)にて日本翻訳家協会特別賞受賞。その他、多方面での著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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