戦国城郭に秘められた呪いと祈り

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戦国城郭に秘められた呪いと祈り

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634151994
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0021

出版社内容情報

これまでは「軍事施設」中心で語られてきた城郭研究において、近年、研究の進展により、そもそも「城とは何か」という点が注目を集めています。

そこでキーワードとなるのが「祈りの場」「権威の源」としての城の姿です。本書は、充実の一途をたどる城郭研究の新たな潮流に注目し、城郭史を「陰陽道」「鎮守」「呪い」「祈り(宗教施設)」という観点から捉えなおすことを目的としています。


具体的には、石垣に使われる転用石について、従来は石材不足を補うといった実用面、または戦国武将が不信心であることの証左として語られることが多かったのに対し、本書では、転用石を逆さに積むことで「けがれの逆転」を意図しているのではないかとの仮説を立てています。

このように、築城に当たっての場所選びから普請・作事にいたるまで、中世の呪術的な意識と儀礼がどのように作用していたのかを読み解きたいと考えます。

内容説明

立地、縄張、建造物、儀式にいたるまで、全国各地の城郭に見え隠れする、「信仰の場」としての姿。「軍事拠点」だけでは語れない、城郭の存在意義を見直す!

目次

序章 戦国時代における呪いと祈り
第1章 聖地としての城―地選・地取における呪術の役割
第2章 神様の名が残る城―縄張からみた信仰の足跡
第3章 転用石・鏡石・猪目石の役割を見直す
第4章 天守・櫓に込められた呪いと祈り
第5章 「人柱」はあったのか―地鎮の作法
第6章 城における鎮守と結界のかたち
終章 近世の城と城下町への継承

著者等紹介

小和田哲男[オワダテツオ]
1944年静岡市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。静岡大学名誉教授。日本城郭協会理事長。専攻は日本中世史、とくに戦国史。また、「秀吉」「功名が辻」「天地人」「軍師官兵衛」「麒麟がくる」など、NHK大河ドラマの時代考証をつとめる。現在、YouTubeで「戦国・小和田チャンネル」を配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

109
現代人と昔の人で最も違うのは信心深さだろう。いつ疫病や飢饉や災害や戦争で死んでもおかしくないため、救いを求めて信仰を持たぬ人はいなかった。しかし科学が発達し海外思想も入り、国家神道を国教とした大日本帝国が戦争で大敗したため、日本は無信仰者の多い国となった。そんな現代の史学者や文学者は、無意識に呪いとか祈りなど非科学的だとする視点で過去を裁断しているのではないか。まして敗戦即滅亡の戦国の世に、家族や領民の命を預ける城と宗教が深く結びつくのは必然だ。信仰から城郭史を見直した本書は、新たな補助線を与えてくれる。2022/09/19

榊原 香織

70
地元の話も多く楽しめた この間ワクチン集団接種会場でお見かけしました小和田先生 ハート形の猪目石、鏡石、駿府城の石垣にもあるそうなので、今度探してみます。2022/11/19

乱読家 護る会支持!

7
⚫︎城郭史を、信仰の世界、もっといえば、陰陽道、呪いや祈りといった観点からとらえ直すこと。 ⚫︎中世の呪術およびその意識や儀礼が築城にどのようにかかわったのか。。。 安土城、岐阜城、信貴山城のように信仰の山に築かれた城。 隅欠け、隅落とし、鬼門の方向に寺社を配置するなど、鬼門除けを意識した城の縄張。 場内に鎮守として寺社を勧請。 石仏を石垣や石段に転用。 魔除け効果があったハート型の猿目石。 天守には祭祀空間としての側面もあった。 などなど。2023/03/24

とりもり

4
己の力だけを信じて乱世を駆け抜けたイメージのある戦国武将だが、実際には色々と呪術的な要素を採り入れて人知を超えた力に縋ろうとした、というのを今に残る城や発掘物から明らかにしようという一冊。確かに、隅欠けなどは設計上の合理性が全くないので、鬼門対策としか考えられない。鬼門については平安京の比叡山のような壮大な例もあるので、非常に影響力が大きかったんだろうな。転用石や人柱についての話も非常に面白かった。色々とお城に対する見方が変わったかも。今度お城に行ったら猪目石探してみよう。★★★★☆2022/12/10

takao

3
ふむ2022/11/14

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