クライシスマネジメントの本質―本質行動学による3.11大川小学校事故の研究

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クライシスマネジメントの本質―本質行動学による3.11大川小学校事故の研究

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  • サイズ 46判/ページ数 543p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784634151864
  • NDC分類 376.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東日本大震災から10年。なかでも108名のうち74名が犠牲となった大川小学校(宮城県石巻市)の事故は、「人災」とする遺族らによる長い闘いの末、2019年の最高裁決定で教育行政の「組織的過失」が認定された。なぜ隣接する裏山へ子供たちは逃げられなかったのか?なぜ市教委の事後対応は遺族たちに不信感を与え、その後の検証委員会も遺族らの疑問を解明できなかったのか?震災直後から現地でこの問題に取り組み、「組織的過失」を予見していた著者が、その「失敗の本質」を明らかにし、教訓からクライシスマネジメントのあり方を提言する。

内容説明

学校管理下で起きた「戦後最大の悲劇」の謎“構造”を独自に明らかにした著者が鎮魂を込めて問う「組織のクライシスマネジメント」のあるべき姿とは?

目次

第1部 本質行動学による大川小学校事故の研究―質的研究法SCQRMによる科学的構造化と提言(大川小学校の事故の謎に迫る―事故の「構造化」について;あの日の校庭―構造化による概念、カテゴリーの生成;事故の構造 なぜ大川小だったのか―事故の「背景要因」「大川小固有の要因」とは;10の謎の解明―構造から導き出される「なぜ」への回答;あの日、何を最優先にすべきだったか―未来の命を守るための10の提言)
第2部 大川小学校事故の「事後対応」マネジメントの研究―遺族たちはなぜ、司法による真相解明を求めざるをえなかったのか(大川小学校の校庭を支配した「超正常性バイアス」―意思決定の停滞を招いた心理的要因に焦点化した構造化;教員組織のクライシスマネジメント―組織的過失の土壌「事なかれ主義」の学校経営;事故対応のクライシスマネジメント―石巻市教育委員会の事後対応を検証する;大川小学校検証委員会のあり方を検証する―報告書の科学性と公共性、第三者委員会のリスクアセスメント)
第3部 クライシスマネジメントの本質―組織、教育、社会の不条理に対抗する本質行動学の視座(大川小学校事故裁判からの教訓―組織の不条理を乗り越え、新たな意味を与えるために;大川小学校から教育の不条理を越え「未来を拓く」―大川小学校初の校長研修が始まる;石巻市、被災地で初めて原発再稼働に同意する―社会の不条理を引き起こす心理構造の解明、まっとうなクライシスマネジメントを実現するために必要なこと)

著者等紹介

西條剛央[サイジョウタケオ]
1974年宮城県仙台市生まれ。日本学術振興会特別研究員DCおよびPD、早稲田大学大学院(MBA)専任講師、客員准教授を経て2019年よりエッセンシャル・マネジメント・スクール代表。2011年の東日本大震災に際して、独自に体系化した構造構成主義(本質行動学)をもとに日本最大級となる総合支援ボランティア組織を実現。2014年、Prix Ars Electronicaのコミュニティ部門において、WWWやウィキペディアが受賞した最優秀賞「ゴールデン・ニカ」を日本人として初受賞。「ベストチームオブザイヤー2014」受賞。大川小学校の事故の研究を契機として立ち上げた「スマートサバイバープロジェクト」で、ネパール地震、熊本地震をはじめとする災害支援を実現し、「最優秀グッド減災賞」「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kayak-gohan

17
宮城県石巻市立大川小学校。北上川河口から3.7kmの場所に位置していた。2011年3月11日14時46分に発生した震度6の大地震によって発生した大津波は北上川を遡上し、この学校区域も呑み込んだ。その結果、逃げ遅れた70名の児童、11名の教職員が無くなり、4名の児童がいまだ行方不明となっている。本書は学校管理下で起きた戦後最大の惨事となった本件事故について本質行動学に基づくクライシスマネジメントの観点から検証している。2023/04/12

Iwata Kentaro

6
著者献本御礼。読了までものすごく時間がかかってしまった。誠に申し訳ない。形式より本質、根っこまでの原因追求。クライシスマネジメントの原則。現在のコロナ対策でも大事な一冊。あと、学校と教育委員会の事なかれ体質とマニュアル主義、命を守る教育の重要性など、今も足りないことばかり。2022/01/14

moon-shot

5
人的要因も含めて悪いピースが揃ってしまった大川小学校のようなケースでも、本質的な原因を把握すれば、私達は今後同じ悲劇を回避することができる。そのための処方は、私達自身の胸に突き刺さってくる一面がありますが、それでもやらねばならない。全体を通して真摯に客観的態度を貫こうとする著者の態度に胸を打たれます。とは言え、事故の後処理を巡る後半は、さすがに著者の怒りが滲み出てきます。日本人は、普段は誇らしくなるほど賢明なのに、なぜ危機的な状況では時に愚かで破滅的な行動に走るのか。過去の話ではありません。今この瞬間も。2021/05/09

Hiroki Nishizumi

3
勉強になった。物事は一面では分からない、そう単純な話ではないと思った。そして正常化バイアスについてさらに深堀したい、共同幻想論についてもさらに調べたいと感じた。2022/01/17

Go Extreme

3
本質行動学による大川小学校事故の研究—質的研究法SCQRMによる科学的構造化と提言 大川小学校の事故の謎に迫るー事故の構造化 あの日の校庭ー構造化による概念・カテゴリーの生成 事故の構造 10の謎の解明―構造から導き出されるなぜへの回答 あの日、何を最優先にすべきだったか 大川小学校事故の事後対応マネジメントの研究 大川小学校の校庭を支配した超正常性バイアス 教員組織のクライシスマネジメントー事なかれ主義 事故対応のクライシスマネジメント―組織、教育、社会の不条理に対抗する本質行動学の視座2021/03/28

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