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内容説明
津和野町立安野光雅美術館開館20周年を記念して、旅する画家安野光雅、描き下ろし40作品を含む世界の風景画全80作品を一挙掲載。
目次
ドロミテの山並み
ピサの農園
ペトロイオの丘
サンミニアートの丘から
コルチナダンペッツオの山
オルヴィエートの近くの村
トスカーナの葡萄畑
トスカーナの丘陵
フィレンツェ近郊の丘から
北イタリアの山並み〔ほか〕
著者等紹介
安野光雅[アンノミツマサ]
1926年、島根県津和野町に生まれる。山口師範学校研究科修了。1974年度芸術選奨文部大臣奨励賞、その後ケイト・グリナウェイ特別賞(イギリス)、最も美しい50冊の本賞(アメリカ)、BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。1988年に紫綬褒章、2008年に菊池寛賞を受ける。2012年、文化功労者に選出された。島根県津和野町に「津和野町立安野光雅美術館」、京丹後市には「森の中の家 安野光雅館」がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
195
ヨーロッパを中心とした、旅先での水彩画スケッチ80作品。そこに安野画伯による思い出コメントが添えられてます。決して観光地ということではなく、何てこともない田園風景や街並みが、静かな優しいタッチで描かれています。少し高いところから見下ろす眺望を、作者と同じ目線でゆったり見ていると、鳥のさえずり、牛の鳴き声、風の音なんかが聞こえてきそうです。何だか一緒に旅してる気分になります。2020/06/18
アキ
81
トスカーナの糸杉のある緑の丘陵とブドウ畑。ザルツブルグの橋からホーエンザルツブルグ城を眺めた景色。ウイーンの路面電車リングの大通り。明日香村の棚田。今まで訪れた記憶の中の景色が甦る。こんな風にスケッチをしながら旅をするのに憧れる。どの風景も街中ではなく少し街から離れた眺めのいい場所で、人の住む家がある所。世界中を旅しながら描きたい風景は、故郷津和野の青野山の季節によって違う景色が原体験としてあるんでしょうね。水彩画の淡い色彩が目にやさしい。「津和野町立安野光雅美術館」20周年を記念して作られた素敵な画集。2020/06/25
チョコ
60
安野さんの旅の絵本は実家で度々めくって楽しんでいたけれど、こちらは初めて。行ったことのある風景には懐かしく、行ったことのないところは行ってみたいなぁ!と楽しい一時。安野さんの一言が本当に素敵!2021/03/29
けんとまん1007
53
安野さんの何気ない文章と、お馴染みのタッチの絵による風景集。ヨーロッパ中心に描かれているが、あっ、国が変わったのかな・・と、気づく頁もある。思ったとおりだと、何気に嬉しくなる。こんな絵心があればなあ~と、いつも思ってしまう。旅に行きたくなる。2021/08/14
しゅてふぁん
46
どれも心がほっこりと温まるような優しい絵だった。私も訪れたことがある場所がいくつかあったのが嬉しい。同じ町に立ち寄っているはずなのに、全く違う風景に惹かれるって不思議だな。あとがきに『わたしが描きたいと思う場所を見つけるのは、お嫁さんを探すようなもの』と書かれていて、すっと腑に落ちた。2020/09/16